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日々のタワゴト                  

のらりくらり



▼某日

ネットが御縁の、Iナミ様より、いきなり年賀状600枚のご注文を戴く。ありがたや〜。

▼某日

すすきの出没。ウニの会兼Mヘヅの会兼落語愛好家の会兼健康問題及び病気問題自慢の会という風な奇妙な集まりに参加。参加者数、計一〇名、ウチ既婚者は私のみ。そこに、仕事で来札中の二枚目青年Iーヨさんも登場。私の印象は髪ぐちゃぐちゃで切っちまいたいが、ハンサム。浅野忠信中井貴一をブレンドしたような。後に聞いたところによれば(竹野内豊に似てると言われます)という本人談もあったそうで。ともかく彼は、相当女運が悪いらしく、その修羅場の一つひとつがかなりドラマチックなもので、(はぁーーこーゆーひとも、いるのねーー)と思う。おまけにダイビング・アクセサリー作り・マジック・みくしー入り浸りとか超多趣味。多分聞き出せば、この他に10コは蘊蓄を傾けるに足る世界を持っているに相違ない気配。そして声がソフト。ここも重要。

で、まぁ、その辺の修羅場話を聞いたりしつつ、聴衆(観衆)の見解は「我々も、もっとメンドクサイ女にならねばイカン。」そうしないと女の幸せは来やしないぞ。という、かなり有益な結論を勝ち得たのであった。これは深い。愛への執着こそが、愛を育てるのか。では、かつて私は愛に執着したことがあったのか。はて。とか回想してみたり。

Yマシタ姉より、娘Yの就職に関する有益情報を戴く。ありがたや。ああ、それから「しっかし、おっかぁは山師だよねぇ」という烙印を押されたのも思い出した。そーです。私が山師です。イッパツ当てるネタを夢想するコトが、目下の人生の重要なタノシミのひとつ。

めちゃめちゃ時間掛かって『インシテミル』読了。面白そう!と思えた取っかかりだったが、謎解きのための謎解きゲームへの興味を持続できず。やっぱ、純然たるミステリはもういいッ。

▼某日

大腸ガン検診の検体採れずにガン検診当日。本来は、毎年受けている友人らに便乗。一緒に受ければ億劫にならずに行けるのでは・・・という他力本願(という使い方の間違いらしいけどね)。結果として、私の勘違いにより一人での検診。大変混雑した日に予約を入れてしまったらしくチチのみ午後。

子宮を検査され、バリウムを飲んでぐるんぐるん回され、腹にぬるぬるのジェルを塗りたくり圧迫されたり息を吐け。吸え。止めろ。と言われたりで午前の部終了。最初、相当待たされたが始まってしまえばサクサク進み十一時過ぎには終了。午後は、と言えば一時に番号発行開始・・・とうので、朝から飲まず食わずだし、まずは、なんか食べに行くか。と、一旦ヘンテコな術衣風半纏とスカートを脱ぎ捨て、車で外に出る。やっぱシャバはいいのう。と感じ、数時間の監禁すらツライ暴れん坊体質を再自覚。どこかイイ店は・・・と、思うと、なんと不思議なことに、すぐそこに日が昇るというパチ屋発見。とりあえず入店し偵察してみると、とりあえずそこそこ出ており、とりあえず空席があったので、とりあえず着席。とりあえずユキチ投入。とりあえず無くなる。とりあえず追加ユキチ。とりあえずワシ負けか!?

と思った残り1Kでカモ〜ン三回/蝶々/虹色!月桜模様。ドラが落ちて666。ボタンプッシュで赤数字出て確変。が、ワンセット。そこから、どんどん玉は減り、しかし、その内に当たり六連かなんか。時間気にしつつ、最終的に、一時20分に打ち止め五箱換金。プラ5.5k。地味ながら楽しめた。

受付に向かうと、あんだけ溢れていた人々は潮が引くように消えていた。パラパラと数名いるのみ。

ふたたび無防備な姿になり、呼ばれるのを待つ。戸を開けると技師は、おじさん。うっ。乳を引っ張られたりつぶされたり引っ張られたり持ち上げられたりつぶされたりで左右二枚ずつ写真を撮る。そして、今度はぐるぐるさすられたり乳首つままれたり。で、二時ちょい終了。検体は郵送することになった。空飛ぶベンさん。

そして、自宅近所のパチ屋まで飛ばす。が、コウダクミ満席。やむなく660回ってるバジリスクとかいう忍者のヘンな台に着席。坊主の群れ出てオスイチ(お座りイッパツ)。スグ無くなって追い金。でも、そこから当たる当たる。最終八箱63.5k換金。投資8.5なので55k勝ち。昼と合わせて60.5k。大勝利と申して良いでせう。

▼某日

トイレで「つれづれノート」を拾い読みしていたら、こんな一節を見つけヨロコブ。



さっぱりしたものはドロドロしたものに負ける。

さっぱりした人は、ドロドロした人に負ける。

さっぱりした人間関係は、ドロドロした人間関係に負ける。

おお!これは呑み会で得た箴言とまるきり同じ事ではないか。

この少し後に幸せへの道が書かれていた。アル意味当たっているかも。が、そこは割愛。

ケータイでチケット見せると半額だというので、アクエリオン1と2借りてみた。あと、片桐はいりオススメのペ・ドゥナの作品も。

本:吉田修一『悪人』これは、相当面白い!これが売り上げ1800位だなんて!せめて20位には間違いなく入るべきでしょう。厚さが災いしたか?新聞連載のときに読んでみたかった。新聞小説、まともに読んだことないけど。

この本の件はまたゆっくり。

▼11/11 

縁起良さげな日にち。Yは、とある試験を受けに行き、Kは家で卒業制作。親たちはボーっとしたり、ちょろちょろ遊んだり。あまりに何気ない一日。

録画してあった[ALWAYS 三丁目の夕日]を3時過ぎから見始めてしまい。私もご飯支度をしながらではあるが聞いていた。さて、出来上がって、イザ食事というときが映画のクライマックス。テレビからは断続的に泣き所が波打つように押し寄せてくる。ひろみの指輪の場面、六ちゃんの親子の話、茶川さんと淳之介の場面。ここでは、全員泣き。しかし、みんなが息を詰めて見守る、その妙な空気と、「帰れ」「(帰らない)ぶんぶん」の繰り返しで、ひたすら顔を横に振り続けている淳之介が、なんか可笑しくなって「げへっ」と笑ってしまった。夫がつられ、娘らもつられ。そして、女三人泣き笑いで鼻をかむ。

バレー見終わり、読む本なくなったので放心。

そーだ。昨日、書こうと思っていたのは『悪人』の登場人物「祐一」が、だんだんと夫にダブってきた、という件。無口で不器用だけど、ナニカを大切にしている祐一は、好きなタイプだった。(別に、のろけるつもりはなかったんだが・・・。)

ひとつの殺人事件をめぐる様々な人々を知ると、誰かを断罪するに足る人間が、一体この世にいるのだろうかとオソロシクさえなる。誰しもが抱える孤独。人恋しさ。そういうものを剛速球ドッジボールをリアルに、ずっしーん受けたかのように感じた。

『ニーナの行進』のような宝箱にしまいたいような好きさとは異なるが、世界観の濃密さで今年のベスト3には入りそう。今時の、クールな若い人を描くのは上手いと、思っていたけれど、こんなに重層的でオールラウンドな対象に読まれ受け容れられそうな作品を描く方とは思っていなかった。吉田さん、未読がケッコウあるからタノシミができてうれし。