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日々のタワゴト                  

2000-07-01から1ヶ月間の記事一覧

<はる【張る】>その弐

その日、私は夜の病院で呻いていた。 せっかく、あんなに痛い思いをしたのに。ジタバタせずに、我慢強く乗り越えたのに。おお、神よ。あなたは本当にいるのですか? と恨み言の百万遍。 出産という一大事を乗り越えてなお、あのような痛みが待ち受けていると…

<は・る【張る】>p.1977 その一

自五 ふくれる。はちきれそうになる。また、伸び広がる。」。「根が―・る」 一面に満ちふさがる。「氷が―・る」 一端から他端へたるみなく延べ渡される。「ぴんと―・った糸」 (頬骨・肩などが)つき出る。「あごの―・った顔」 筋肉がこわばる。「肩が―・る…

<おも‐しろ・い【面白い】>p.359

形 おもしろ・し(ク) (一説に、目の前が明るくなる感じを表すのが原義で、もと、美しい景色を形容する語) 目の前が広々とひらける感じ。 ・気持が晴れるようだ。愉快である。楽しい。 ・心をひかれるさまである。興趣がある。また、趣向がこらされている。「…

<せきはん【赤飯】>p.1341

先日、実家に帰ったとき赤飯を食べてきた。 昔はさほど(美味しい!)と思って食べた記憶がないのに、妙に美味しく感じた。 何の変哲もない小豆と餅米の赤飯。 ごま塩を振っただけの赤飯を食べながら 「赤飯をしみじみ美味しいなんて思ったこともないのに、…

<うろ‐おぼえ【疎覚え】>p.241

確実でない記憶。「―のせりふ」 * * * * * * うろ覚えという言葉を、うろ覚えしていた。 本来は「うつろに」(⇒「うろ」)覚えていることだ。それを、つい最近まで「うる覚え」と覚え込んでいた。 勘違いの原因は「うろ」を「潤む」の語幹と混同してい…

<おと‐ず・れる【訪れる】オトヅレル>p.341

自下一 おとづ・る(下二) ・音をたてる。音がする。六百番歌合「雲の上に鶴のもろ声―・れて」 ・人のもとをたずねる。訪問する。伊勢物語「年ごろ―・れざりける人の、桜のさかりに見に来たりければ」。「恩師の家を―・れる」 ・(ある時期・状況などが)やっ…

<ふ‐ようい【不用意】>p.2124

ことさら用意のしてないさま。用心や心づかいが足りないこと。うっかりしていること。「―な発言」「―に車の前へ出る」 不用意な発言は、用心せずに出てしまう発言だけに始末が悪い。本音に近いからだ。 複数の人間がいる場だと、往々にしてこの「不用意な発…

<ゆめ‐うつつ【夢現】>p.2451

夢と現実。後撰和歌集哀傷「―ともわかれざりけり」 夢か現実か区別し難いこと。意識がぼんやりしている状態。「―で話を聞く」 次女は、よく寝惚けるやつで手が掛かる。随分前にこんなことがあった。夜中に(起きた様子だな)と思うと、玄関への戸を開けた音…

<め【目・眼】>p.2342

目の説明は長い。その上、目に関する慣用句の多いこと多いこと。パッと考えて、いくつ思い浮かべられますか。 ―が肥える ―が高い ―が点になる ―が無い ―が物を言う ―から鱗ウロコが落ちる ―から鼻へ抜ける ―に入ハイる ―にも留トまらぬ ―に物見せる ―の色を…

<しろ【白】>p.1228

白は怖い。 吹雪の中を一人で保育所に行ったとき、完全な真っ白に包まれ恐ろしくて泣きながら歩いた。親戚の家に泊まりに行ったとき駅から馬橇に載って行ったときも真っ白だった。橇を降りてから、腰まである雪を漕いで転げながら歩いた。 白は空しい。 答案…

<む‐ちゅう【夢中】>広辞苑より

夢を見ている間。夢の中。夢裡ムリ。 自覚を失うこと。我を忘れること。「―で逃げる」 物事に熱中して我を忘れること。「ゲームに―になる」「無我―」 何かに夢中になったことがない人がいるだろうか?それがゲームであれ、勉強であれ、夢中になるのは人とし…

<しゅ‐ふ【主婦】 >p.1158

一家の主人の妻。 一家をきりもりしている婦人。女あるじ。 ―‐けん【主婦権】 主婦がにぎっている家政管理権。かなり強い伝統的な権利で、民俗では「しゃもじ」に象徴される。 しゃくし渡し。 いやいやいや、主婦権と来たもね。一家の暮らし向きを管理する「…

<げき‐りょ【逆旅】>p.744

[李白、春夜宴従弟桃李園詩、序「天地者万物逆旅」](旅客を逆ムカえる意) はたごや。やどや。また、旅の意にも用いる。 なぜ旅の逆が旅館になるのかと思いますね。逆の字には「→の方向から来る者を←の方向に出むかえる」という意味があるのでした。(漢字…

<どら>p.1880

放蕩。道楽。また、道楽者。のら。多く接頭語として用いる。浮世風呂前「角カドの―かね」。「―息子」 ―を打つ わたくし、ここでは“おっか”と名乗っておりますが、別名どらんかーとも言います。それを省略して“どら”と書くことも多いんです。するとどらちゃん…

お‐かず【御数】

お‐かず【御数】 (もと、女房詞。数を取りあわせる意から) 飯の菜サイ。副食物。〈日葡〉 ―‐ごのみ【御数好み】 おかずの好ききらいをすること。また、飯よりおかずを多く食べること。 おかずが御数とは、初耳。イヤ、初眼。 数を取り合わせるなんて言われる…

<たな【棚】>p.1501

「棚から牡丹餅」的体験はあまりないように思うのだが、忘れただけかなぁ。 強いて言えば、夫との出会いはそうかも知れません。ただし、その牡丹餅は美味しいものだったのか、それとも、昨今世間を賑わせているあちこちの食品のように賞味期限切れや、カビの…

<つま‐ようじ【爪楊枝】 >p.1622

歯の間に挟まったものを取り除いたり、食べ物を突き刺したりするための小形の楊枝。こようじ。 爪楊枝は危険物だ。割り箸の袋に一緒に入っているのがそもそも間違っている。よく注意書きが書かれていたりするが、それだけ事故が多い証拠だろう。何人の人が爪…

< ジョッキ>広辞苑p.1205

(jug の訛) 把手のついている、ビールを飲むための容器 jug 1a (広口で取っ手付きの)水差し (pitcher) ★ 比較 日本語の「ジョッキ」はこの語のなまったもの .b 米 (コルクのふたのついた細口の)陶器[金属,ガラス]製水差し.2 水差し 1 杯 of .3 [(the) 〜] …

< ふみ‐きり【踏切】> 広辞苑p.2121

鉄道線路と道路とが交差する場所。「―を渡る」○跳躍競技において、強く足を踏み切ること。また、その場所。「―板」○思いきること。ふんぎり。○相撲で、足を土俵の外に出すこと。踏越し。 「踏切を強くしないと跳べないよー」 先生が発破をかける。 思い切り…

<じゅん‐さい【蓴菜】> 広辞苑p.1163

スイレン科の多年生水草。日本各地の池沼に自生し、中部以北に多い。地下茎は泥中を伸び、節ごとに根を下ろす。葉は楕円状楯形、長い葉柄で水面に浮ぶ。茎と葉の背面には寒天様の粘液を分泌し、新葉には殊に多い。夏、水面に紫紅色の花を開き、のち卵形の果…

<か・りる【借りる】>広辞苑p.515

昔は重ね加えるの意で、人に金や力を重ね加えることで、借りるの意味になったらしい。 そう言った意味で、我が家もいろんなものを借りています。住宅金融公庫があと二十年、どーんとあります。それに、「力」という無形のものになると、これはもう、出産とい…

<みち【道・路・途】>広辞苑p.2297

みち【道・路・途・径】 (道の意の「ち」に接頭語「み」がついて出来た語)(広辞苑より) 語意はすべて省略したが、上記の発見(気づかなかったの私だけ?)で充分。 ち【路・道】名 (複合語として用いる) みち。万葉集15「あをによし奈良の大―は行きよけど…

<だいなし【台無】>p.1454

今日は、予想外に良い天気になり、ドライブに出かけた。夫にどこに行く?と聞いても答えが返ることはまれであり、いつも我が家のお出かけは、ミステリー・トレインに乗ったような感じだ。 ミステリー・ドライブ略してミスド。 気が付くと、仁木町のサクラン…

<こう‐ぎょ【香魚】>p.796

こう‐ぎょ【香魚】カウ アユの美称。 あゆ【鮎・香魚・年魚】 アユ科の硬骨魚。東アジア、特に日本の名産魚。全長約30センチメートル。稚魚期を海で過し、初春川をさかのぼり、急流にすむ。珪藻を食べ、肉に香気がある。寿命は普通1年なので「年魚」の字を当…

<うな・る【唸る】>p.224

「(獣が)低く吼ホえる。」の他に「芝居で見物人が声をたててほめる。感心する。」の意味があり「けなす声が起るのを「わく」という」んですって。 「謡ウタイや浄瑠璃ジヨウルリなどを「うなる」のような声で歌ったり語ったりする。」等 の意味もあります…

<すう‐じ【数字】>広辞苑p.1274

数を表す文字。アラビア数字・漢数字またはローマ数字など。1・2または一・二または ・ の類。数で表される事柄。「―に明るい」数個の文字。いくつかの文字。 つい数字を語呂合わせで読むのが癖である。以前の我が家の電話番号は“兄さん、都合良いよ”→23…

<いじょう【異常】>広辞苑p.122

溶けかけた雪だるまが気になってしょうがない。気に入っていたガラスの器はヒビが入っても捨てられない。いつも、そんなところがありました。 「人はそれぞれにいびつである」 これが、かねてよりの私の持論です。広辞苑には「いびつ」とは【形状が整わずゆ…

<いえ【家】>広辞苑p.101

家には・・・建物。家庭。祖先から伝え継がれる血族集団。おいえ。家の財政。「―を傾ける」家柄。「いい―の子」。在家。(広辞苑より)他の意味がある。 もともとの字の成り立ちは屋根の下に豚がいる状態なのだそうで、父方の本家を思い出しました。 ルーツ…

(スコットランド東北辺の地名から)男子用ケープ付き袖なし外套。和装のとんび.二重廻しはこれが変化したもの 広辞苑より 『インバネス』 帽子を被り マントを纏って 歩く人が 皆 不幸な気がするのは その風景が 額縁に囲まれた セピアカラーの画面だからか…

「背中」をお題にしようか・・・と決めかけた矢先に、この言葉を見つけた。“せどり”とは、古書業界の用語で、掘り出し物を探しては、安く買ったその本を他の古書店に高く転売することである。 私が、このあまり一般的ではない言葉を知ったのは『ふるほん文庫…