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日々のタワゴト                  

<どく‐そう【毒草】 サウ>p.1724



 有毒成分を含有する草本。有毒成分は主としてアルカロイドドクウツギ・シキミ・トリカブト・ドクゼリの類。〈日葡〉

 有毒植物 ゆうどく‐しょくぶつ【有毒植物】イウ毒草・毒茸など、有毒物質を含有する植物。接触したり食べたりした時に、かぶれ・腹痛・吐瀉・麻痺などの種々の中毒を起させるもの。有毒成分は、アルカロイドに属するものが多く、薬用とされるものもある。

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我が家の庭にはトリカブトが植えてある。夫がどこかの山から持ってきたものだ。ちょうど今、うすむらさきの袋状花をつけている。可憐な花だ。でも、その根には強い毒が含まれている。

黙って見ている分には、その毒が効力を発することはないのだし、可愛らしいし、問題はない。

触ると駄目なものもあるし、毒がある部位も葉であったり、根であったり種であったりする。取り扱いさえ間違わなければ問題はないのだ。

しかし、これで我が家が険悪な夫婦だったりしたら、あの美しい花も不気味に見えるのだろうが。

毒って人は皆、持っているのかも知れない。普通に接している分には解らないところに秘めた毒があって、何かの出来事によって突然毒を抽出してしまったりするのだろうか。

意外に私は、毒のある人が好きだ。加賀まり子上岡龍太郎など。毒が薬になっているところがある。何処をどう切っても,わずかの毒もない人というのは刺激がなく、もの足りないように思う。