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日々のタワゴト                  

<かん‐しゃく【癇癪】>p.537



 神経過敏で怒りやすい性質。また、怒り出すこと。癇癖カンペキ。「―を起す」

  ―‐だま【癇癪玉】  ―‐もち【癇癪持ち】

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癇も癪もあまり見ない文字だ。「やまいだれ +音符間(間があいて、またおこる)」。と癪。癪は時代劇で町娘が急に「あれ、持病のしゃくが・・・」というあれですね。急に胃や腸が痛くなる差し込み。腹立ちの意味もあります。

私の両親は二人そろって癇癪持ちだ。こどもの頃、ご飯茶碗をひっくり返したりすると、有無を言わさず「落ち着きがないからだ!」と殴られたものだ。

別の時、父が茶碗をひっくり返したことがあった。でも、叱る人は居ない。(大人はいいよなぁ。)としみじみ思った。

三人姉妹で度々喧嘩をしたので、そういう時は母や父が「こらーっ」と来そうになると、はしこい私はサッと押入に隠れたものだ。のんびり屋の真ん中の姉はいつも一人だけ叱られていた。

「まったくMなら“へなまずるい”もね」と言われていた。

(“へなまずるい”は下記参照のこと)

http://www.furano.ne.jp/saladhouse/html/dictio2.html

当時の男の子は、よく癇癪玉で遊んだりしていた。黄色や桃色の、その球を堅い地面に投げつけると煙とともに「バーンッ!」とものすごい音が出た。悪ガキの必須アイテムだ。まさに、父さんの癇癪と同じで、突然なので吃驚どきどき。

もうひとつの吃驚道具に2B弾というのもあった。7〜8センチの黄色くて細長い筒。これも、シュッと擦って投げると爆発するもの。これで、蛙を吹き飛ばしたりする輩もいた。

昔のこどもはやんちゃだった。はんかくさいっちゅうかなんちゅうか、わやだぁ。