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日々のタワゴト                  

《遍路中継日》 自宅~千歳~成田~松山空港~長珍屋 

脳天気という徳

▼2/24

とうとう今日が遍路第三弾出発日。

三時に目覚め、そのまま読書。そうこうしているうちに夫が起きてしまい、仕方がないので自分も起きる。お弁当を詰めてコーヒーを入れる。いつの間にか夫の姿がない。階下にゆくと夫は布団に入って二度寝している。…だったら、そんな早く起きないでよ!と思うも仕方がないので、読み終えた図書館本を返却しにゆく。きれいに晴れ渡った空が気持ちいい。しかし、その分冷え込んでいる。

道は空いているのでスイスイと帰って来られた。

バス時刻が迫っているので、早目にいえをでる。おとーさーん、と呼んで、玄関でハグして行ってくるねと別れる。すかさず、プラごみの袋を渡される。いつもの逆パターン。報復か。

七時半バスは出発し、若干の遅れで空港へ。

今回は、初めの四日間は高校時代からのカメムシ友人が一緒に歩くのだ。相棒のいるお遍路は、それだけで心強い。昨夜、実は何も決めていないことを言った時もドーン、と構えていて、なんとかなるっしょ、と言った、この人は、本当に太っ腹。心も体もふとっぱら。

空港で落ち合い、搭乗手続き。機内では、少々の近況報告の後、私は昨夜から再開した『ノボさん』の世界にしばし浸る。

生憎、富士山は見えなかったが、彼女は窓の外の景色を存分に無邪気に楽しんでいた。

成田で四時間近い待ち時間。喫煙可のカフェで軽食を摂り、宿に遅い到着でも大丈夫か確認して予約。46番でら前の遍路宿長珍屋。これで、明日は朝一から即、お参りできる。ホッと安心して、その後は旅の成功を祈念しビールで乾杯。そして、彼女の買い物に付き合う。

やっと16:40松山行きに乗り、18:00過ぎ四国入り。空から見える瀬戸内の島々。しまなみ街道。松山市駅までバスに乗り、飛べ方向のバス乗り場を女性に尋ねて、乗車。森松を目指す。森末に到着したのが19:30。

乗り継ぎバスを確認すると20:20。それまでも時間で夕食を!と目に付いた小さな居酒屋に入店。年季の入ったお店。おっちゃんが一人でやっている。これは、やっちまったか?と半信半疑の私だったが、構わずいつもの人見知りレスな彼女のペースでおじさんも気持ち良く応対してくれた。明太子ソーセージ、地鶏焼、地鶏たたきなどで呑む。間も無く時刻となり、バスに。宿には遅くなる旨連絡。

着いて、ジャグジー付きの大きなお風呂に入って軽く飲んで就寝。

まだ、1kmも歩く前から「や〜、快調だね〜!!」を連発する能天気な奴に助けられる。おめでたい奴め。このお気楽さが、ただの脳天的ではなく、数々の艱難辛苦の上にあるもの、と知る私は、馬鹿だね〜、と言いつつ拝みたいくらいのものなのだ。さて、明日からが本番。楽しくやるぞー。