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北の町に帰る娘と映画。「僕達急行 A列車で行こう」を観る。
瑛太も松山ケンイチも好きな俳優さん。ストーリーはご都合主義なのだが、それでも非常に心地よい物語であった。鉄道大好きな二人の青年。瑛太は、町工場の二代目で金属フェチ。マツケンは車窓の風景を眺めながら音楽を聴くのが好き。貫地谷しほりに、電車を降りてから会社へ向かう裏道を教えるシーンが好きだった。コースに詳しいだけでなく、露店のお花屋さんが何時から売り出されるかとかの豆知識を披露する件(くだり)をみて、能町さんの『おんなふたり、ローカル線めぐり旅 うっかり鉄道』の楽しさを思い出す。ピエール瀧や伊武雅刀、笹野高史らの脇役も、それぞれイイ味。「撮影で一番面白かったのは監督!」と松山ケンイチに言わせた森田芳光さんも、映画館の後ろで観客のクスクス笑いを微笑みながら見てくれていそうだ。
演出風景にも、現場の楽しげな雰囲気が見て取れる。
http://eiga.com/movie/55815/video/
娘とはランチをしてお別れ。
彼女の新たな生活も、こんな風なゆるい楽しさに満ちたものならばいいな、と思ったことだった。