▼12/30 日
週休の予定だったが「買い上げ」られて、労働。21時終了。
今日は58万通の賀状をコダテ組み立てしたが、明日は、かつてない70万通だとか。
逓信省の威信にかけて元旦配達したいらしいが、そんなにこだわる必要がどこにある。25日までに出さなかった人は、諦めれば良いだけで。
11時から予定のコダテバイトさんたちは9時に来るらしいが。通常配達ブツのコダテもあるわけで、えっらいことになりそうだ。みんなは配達でないのでいいが、マンションは自転車ではムリ。がんばる。今年のマイベスト本帰ってきたら書こうかな。
▼12/31 月
今年最後の日。やっと年賀状配達の準備が整った。21個のファイバーに自分の配達する23のマンションの年賀状を詰めた。一個にザッと6000通入っているとして12万6000通か。ホントか!?七時に業務が終わり、会社の車を借りることになっていたのだが今更、車は貸せないなんて!
バスで帰宅した。娘にスーパーで1人用のおせちセットを買って置いてくれるよう頼んでいたのだが、バラでこちゃこちゃ買ったみたいでキティ重箱にはきんぴら・数の子・うま煮・エビ唐揚げ・他が詰まっていた。ビール二本飲みつつ、ちりとて名場面集みたり、関口ひろしの息子の旅を見たりしているウチに居眠りしていた。
バスは8時半始発。ハイヤー会社は満杯と断られ、Kチャン町の私の実家に行っている夫に6時までに帰ってこれるか頼む。返事はないが、「何時までにもどればいい?」と聞いてきたので多分来るんだろう。
こなかったらヒッチだ。
さて今年のベスト本
・吉田修一『悪人』
殺人を犯した犯人が最もニンゲンらしいとは、これは深いパラドックスだ。わたしたちが求めるべき道とはなんだろうか。人々の賞賛が目的ではないのならば、私も彼のように「悪人」として人間的な人生を歩むことが、むしろ求道的な光ある道とみなすことが充分にあり得るだろうな、と感じるのだ。
・角田光代『八日目の蝉』
新興宗教に取り込まれる、ある女。彼女は一体どうなるのか、非常に引き込まれながら一気に読んだ本だった。かくも多作な作家が、まったくレベルダウンしないとは、これは恐るべき才能。というか、生まれながらの作家なのかも。
長編詩部門
生きる死ぬ病む死ぬ。通らねばならぬ全ての関門を、すばらしいバイタリティというか糸を紡ぐようなたんたんとした受け容れ振りで走り抜け続ける伊藤比呂美。そしてそれを描き続ける執念深さ。そうとうな変人ではあるが、なんちゅうか興味が尽きない女性。すばらしい!
エッセイ部門
・高山なおみ『日々ごはん』シリーズ
とにかく彼女の生まれたまんまのものごとへの向かい方が好きだな。
漫画部門
・『きょうの猫村さん』
・『うさぎドロップ』
注目の新人部門
・黒野信一『万寿子さんの家』
児童文学部門
・西川つかさ『ひまわりのかっちゃん』
どうか来年も素晴らしい本たちとの出会いがありますように。
そうだ。もうひとつあった。復活賞として山本文緒「ソリチュード」予測不能の面白い展開にあたたかみが加わって、次作が楽しみだ。