■ 日 日 夜 夜 ■

日々のタワゴト                  

できれば何ものも待ちたくない



▼6/6 

昔、尊敬するとある恩師にいただいたハガキの末尾に「レナードの朝を見た日に」と書かれていた。だからなのか「レナードの朝」というのも自分にとって特別な映画だ。これは「レ」つながりというのか「レインマン」もそういう映画だ。たぶん、自分が「普通」の範疇からむにゅーっと、はみ出すところが多々ある日々を送っているので、そこに共感を越えた共感を覚えてしまうと言うことなのか。

日記なんて、ザッと書いたって克明に書いたって思いの百分の1も書ければいいところ。私は、それをどこからでも書き始められる。たとえば起床時刻からでも、その日のおならがライフル銃のようだったことからでも、胸に去来した四十年前の思い出からでも。そ。だから、全部書こうととか思わないで、ナニカひとつ書ければ、充分に「万事OK」。

昨夜は、忙しかった。十一時十二時台大竹しのぶのインタビューを聴き、合間には本も読んでいたり日記も書いていたり四時からは伊藤さんのインタビューや朗読を非常に面白く聴く。今日の後編も楽しみ。

だが寝たんだか寝てないんだか。そんな朝、夫のフルマラソン出場の日なので応援に向かったんである。

サッポロはどピーカンだったが、千歳は曇っていて寒かった。スタート時刻までには三時間もあったし、車で少し居眠りしてスタートを待ち、声援を送った。応援てったって、この一瞬だけ。そしてスーパー銭湯で汗を流しビールを飲み、今度はゴール待ち。予想時刻を大きく過ぎて3時間59分のゴール。日に当たりながら決勝点近くで「気をもんで待つ」時間のなんと永いことか。そして声援は、また一瞬。本当に私は来るか来ないか定かではないナニカをジッと待つというのが、心底苦手。だからバスは嫌い始発駅なら大丈夫。地下鉄やJRは定刻にくるから大丈夫。だれそれが家に来るというのも。待てないので迎えに出てしまう。余程のことがないとヒトは呼ばない。

コンディションが悪かったようで、ゴール後は全く唇の色を失い、歩くのも辛そうで可哀想だった。たぶん昨夜、眠れてなかったのだと思う。でも、すぐそばまで車を持ってくることは出来ない。ゆっくりゆっくりと丘を越えて会場の裏側に降りた。道沿いにベンチを見つけたので、娘についていてもらい、駐車場まで歩いて車を拾ってそこに戻った。ぜーぜー。

予期せぬ渋滞にも巻き込まれかろうじて生還。二人とも7時過ぎに眠る。そして、さっき目覚めてこの日記。