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日々のタワゴト                  

遍路2015 遍路8日目 牟岐町から民宿徳増

▼3/15 日曜日

またしても眠れなかった。目覚めたまま目覚ましの音と、フォロワーさんの声掛けで起き上がる。テキパキしようと思うのに身体は言うことを聞かぬ。

洗濯物を畳み、ザックに仕舞い顔を洗って6時に宿を出る。

牟岐駅まで徒歩1分。券売機で甲浦駅までの切符購入。女将さんの助言に従い約23㎞スルーすることにした。

すでに車両は停まっている。電車に乗り込むが乗客は私一人。

鯖瀬、浅川、阿波海南、と進み、海部駅でひとが乗ってきた。「この電車甲浦駅まで行きますか?」おや、この声はおせいさんだ。立ち上がり「おはよーございます〜!」と声を掛ける。


 「よっぽどあなたとは縁があるのね〜」と話す。

甲浦駅に7時に着き歩き出す。曇り予報だったのに雨が降っている。

駅から真っ直ぐ55号線に出て右へ折れる。


今日は札所もないので淡々と歩くのみ。ずーっと海辺の道。「天気さえ良ければ絶景なのになあ〜」何度もおせいさんが嘆く。野根で右脇道の遍路道を通るがお店もない。


次第に尿意が高まるがトイレもない。たしか一回目もここいらでそうなり、上人堂とやらで汚いトイレを使ったハズ!と辛抱しながら歩く。地図の46km前後にある法海上人堂で用を足す。

ここから5㎞位で屋根付きの遍路小屋に到達。途中から前後になりながら歩いた大荷物のお遍路さんも座った。無口。

残っていたパンともう一個の卵を食べる。なんだかゆで卵ばかり食べている。浮腫み気味で顔まで似てきたんじゃないか? 

此処まで来ると宿までの距離も10㎞を切っている。せめて宍喰で降りても良かったか。まあ「どうせ電車に乗るなら、一駅も何駅も一緒や!悪いこと言わんから甲浦まで乗り!」と言った女将さんの言う通りかも知れないし。

お腹空いたね、と言いながらただただ足を運ぶ。自販機すらどこにも無いので水分補給も出来ていない。同行二人地図によれば根丸坂で左に入るとスーパーが2つ、食堂が二軒あるハズ。

小さなスーパーでチョコと夜飲むビール購入。炊き込み御飯などもあったが「食堂であったかいもの食べましょう」と言って店を出る。

が、四国銀行前の目的の食堂はお休み。もう一軒に望みを繋ぎ進む。何か配達の方に声をかけ尋ねるが、喫茶店もファミマ色にペイントされたスーパーも休み。マジか?

「かやくご飯」に心惹かれていたおせいさんに悪く、「じゃあ此処で待っていて下さい、、。私が買ってきますから。と言って走って元のスーパーに舞い戻り炊き込みご飯と海苔巻き、店外自販機で暖かいお茶購入。

お接待ですから〜と、渡すが押し問答。お茶だけもらって下さった。

軒先でブロックに腰掛け食べる。時間には余裕があるし、あまり早く着くのも気がひけるのだが濡れているため冷えてくる。早々に立ち上がり宿を目指す。もう、わずか3㎞ほどだ。

ロッジおざきに到着。喫茶もやっていたら珈琲をと思っていたが、今はやっていないとのこと。

では、また何処かで!とお別れして私は徳増へ。後から申し込んだので奥の古い部屋。海が見えない。一昨年おざきの二階で見た素晴らしい朝焼けを思い出す。残念。

ともかく濡れたものを脱いでお風呂の用意を待つ。一時間ほどして声がかかり入浴。そして発泡酒。珍しく真っ赤になる。なんか体質変わったのか?

夕飯も、モツ(むつの小さいの)龍馬も愛したシャモと鯖ネギの煮付け、イカ和え物、何かのごま味噌和え、鰤刺身、ゴボウとフキノトウ天婦羅など魚が全て新鮮。うちの生簀で獲れました。(太平洋で)とのこと。おざきさんも良いけど、此処も良いなあ。

食事の時には、ツルツルのお二人とお話。隣(おざき)に高野山の偉いお坊さまが見えていると言う情報あり。

ひょっとすると何処かでお会い出来るかも。f:id:okkachan:20150316033223j:plain
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