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日々のタワゴト                  

《遍路23日目》 ホテルアバン宿毛(スクモ)-40番観自在寺-善根宿 柏坂 

守られて

▼1/25 土曜日

 
宿毛アバンより06:11歩き始め。コンビニでハムチーズパンと塩むすびと暖かいストレート紅茶。
 
ラジオの調子が悪く、iPhoneのradikoで小林克也や永六輔。
 
第一休憩は、座面板が一枚のベンチ。第二休憩は、ひたすらカードを保管してくれている郵便局への連絡方法の画策。郵貯ではなく、休日も稼働している集配局経由で連絡を、と思ったがコールセンターの森さんの機転でfaxを流してみてもらった。これで休日の郵便局の方がみてくれたら土日に連絡が取れる。
 
が、45分のロス。全ては自分の引き起こしたこと。
 
 
そのあと、上の姉より不穏な電話。「ねえ、帰って来れない?」って、そんな殺生な!正直、帰る気はなかったけれど、イチオウ「考えとくわ」と返答。
 
電話や何やで、落ち着いて歩けない。
 
成り行きで国道経由になった。これまた余計な時間がかかった。足裏、豆の下に豆。天は豆の下に豆を作る。豆の上にも豆を作る。全コース舗装は堪える。足裏にも関節にも。足の付け根がジワジワ痛い。今回は普通の鎮痛剤を忘れた。座薬ならある。朝痛ければ試すことにしようか。身体のSOSに耳を塞ぐ方向で。よくないが、どこも痛くない歩き遍路は、ほぼいない。いちいち休んでたら進まないので。
 
イブリ郵便局の方から電話。事情を話して、これから歩いていく方の局に局留め郵送を頼む。わかりました。よろしくどうぞ。と電話を切る。
 
よかった。月曜じゃないと発送できないらしいがとにかく火曜には受け取れるだろう。
 
しばらくすると、再びOさん。さっき遍路中で宿泊先もカードは使えない場合が多いと漏らしたため心配してくれたのだろう。なんと、今日、目指す寺まで届けてくれるという。13:30〜14:00に40番で。
 
寺のある街の手前で背の高い松葉杖をついた女性に声をかけられる。とても声が明るい。自作木彫りアクセサリを売っているのだ。歩きながら話しこむ。お祭りの傷痍軍人のような生き方はいいことじゃないと思った。気がついたら待ち合わせが迫っており、話を切り上げ急いで歩く。最後に名刺を貰ったら男名前で、え?と言うと本人のだった。骨盤の圧迫でホルモンに影響が出てるそうだ。人懐こい子だった。
 
こういう偶然も巡り合わせなのか。
 
 
観自在寺は、もうすぐそば、と思ってから結構距離があった。親蛙子蛙孫蛙の像が有名。
 
お参り後、不安な気持ちで山門前にてOさんを待つ。白いセダンだ。あれか?と見ていたら二枚目が降りてきた。そして、渡してひとことふたこと話し、風のように去って行かれた。
 
四国・・・なんて素敵な人達の住む島だ!帰宅後でも何かお礼をしなくては。
 
四国の人々に助けていただきここまで来た。
 
さて、今日の宿は、10キロ先の善根宿。
 
ココからがしんどい。二時過ぎスタートで、海岸線を行く。後半は度々地図を見て、ガッカリしたくないので見ずに歩いていた。まだか?あのカーブを曲がったらあるのか?何度も期待して裏切られる。そして、やっと5時位に到着。
 
ここも優しい女将さんだった。夕飯は手作りお弁当で、朝昼分のオニギリ三個付いて2700円だ。缶ビール二本お願いして3200円。古い一軒家だが綺麗に掃除されていてお風呂も広々。
 
宿到着後、間も無くザーッと雨が降り出した。明日の山道が心配だ。 
 
カードの件やら、実家の出来事を夫に報告。「さみしいかい?」と聞いたら、ちっちゃく「うん…」と応えた。ごめんね。電話のあと、今日のアイスキャンドルの写真を送ってきてくれた。
 
湯たんぽの入ったお布団でゆっくり休んだ。
ホテルアバン宿毛発06:28
約2:20
一本松トンネル抜けた場所09:04-09:46
観自在寺13:40-14:15
 約2:45分
善根宿柏坂17:00着
 
 
50839歩
 7時間12分  
 37.4km