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日々のタワゴト                  

《遍路20日目》 清水川荘~下ノ加江~38番金剛福寺~国民宿舎足摺テルメ 四国最南端へ

 ▼1/22 水曜日

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朝ごはんも推して知るべしなものだった。。まだ暗い内に宿を出た。車の窓が凍っていた。おじさんは、大胆にもジャージャーとヤカンのお湯をかけていた。昔よく見た光景だ。懐かしかった。
 
体調が今ひとつ…と、漏らしたら途中まで送りますか?と、言われる。そりゃあ、喉から手が出ておっさんシバイテでも乗せてって欲しいけどさっ。
 
遍路が弁当を買うとお茶を下さる(昨日もモロタ)スリーエフ前で降り、安心な手洗いで用を足して出発!ホンの数分で、おや?早くも足が痛い。むむむ。
 
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民宿いさりび前にて初めてデジカメを使って自分と朝陽を撮った。カメラ、明日送り返してしまおうか。iPhoneiPadで充分だ。
 
西の空には、まだ月が残り海に日が昇る。真正面には、みかんの実がたわわに実った木が迫る。この星は美しいところじゃのう。
 
遍路小屋が全然なく、とある民宿前の広い空き地でi padを見つつ休んでいた。車が停まり窓が開いて、暖かいお茶でもいかが?と言われる。この民宿の女将さんらしい。でも、そろそろ出ないと、と丁重に応える。色々話しているうち、いつの間にか明日はココに泊まることに決定していた。お昼は食べましたか?いえまだです。それじゃ。と、お昼のおにぎりまで戴いてしまった。とても親切で、なつっこい女将さんだった。
  
予定では、38番には遅くても2時には到着予定だったのに、またも迷走したりで三時半に着いた。それも、やっとの思いで。
 
歩き遍路に楽なんてないのであった。37番から足摺岬までは、札所間の距離が最長で82kmある。実に遠かった。でも、ヨレヨレにはなったけれど、歩き通せるものなのだなあ。足ってありがたい。だが、足摺岬も、ジョン万次郎も、どーでも良くなってしまった。
 
途中、ボーッとして道を折れそこね、西側の海岸に出るところであった。それでも気が付いただけ偉い。道を尋ねたアンちゃんに「すぐそこだから」っていわれて軽くいじけた。車の「すぐそこ」は徒歩のすぐそことは大きく異なるのだよ。上りなんだよ。けど自分が悪い!まったく、あんたという奴は!
 
お参りして、敷き石に願意と名前を書いて寄進したので、これは当分ここ残る。金剛福寺の手拭いまで付いてくる。は、良かったんだが成仏と書くつもりが成伝と書いてしまい太字にして誤魔化した。ご先祖様たち、笑って許して。ああ書き直したい。
  
そして、国民宿舎足摺テルメへ。お寺まで送迎して下さる。別世界のちゃんとしたお宿は寛げる〜。料理も絶景独り占めの露天風呂も接遇も快適そのもの。陶板焼きは、摩り下ろし山芋と土佐ジロー(地鶏)土佐ジロー卵を落として焼き、お出汁をかけて戴くもので。真似してみよう。ウツボの叩きも美味しかった。明日の土佐ジロー卵かけご飯が楽しみだ。エレベーター前ホールの床でお魚が泳いでいた。キレイ!
 
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それにしても、今後の道中が心配だ。昨夜から急に弱気になってきた。とても予定はこなせない気がする。今秋に、、、となる可能性もあるか。父の入院も控えている。予定の詳細は決まっていないのだが。ともあれ明日も元気で参ろう。空元気でもなんでも。
 
と、書いてから全体の進行の目安を確認したら、ちゃんと予定はこなせているじゃないか。イケる。イケるで!…きっと。なんとか…。

本日の歩行

42269歩

29.7km

6:42分