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                      タワゴトです。

《遍路4日目》ないけどある あるけどない 13番大日寺〜16番観音寺

大日寺・常楽寺・国分寺・観音寺

▼11/30

 
遍路は毎日お経を唱える。空海の般若心経を。般若とは深い智慧のこと。つまり宇宙を司る深い心の智慧を教えるお経。
 
伊藤比呂美の『読み解き般若心経』という本がある。読解の過程そのものが載っているので、自分にはわかりやすかった。それらをまとめた通釈は以下である。
 
伊藤さんは詩人であるから、やはり、これは詩だ。詩には現実から飛翔した詞(ことば)が用いられる。だから、地の文なしではストレートには理解できにくいとしても随分助けになる。
 
<こんにちはdiv>私が、この作品の中で最も(ああ!)と、思ったのは、「形あるものも実はそこにないのである」という解説に伊藤さんの娘さんが、「一つのショートケーキを想像してみて。それは今そこにあるけれど、いつかは朽ち果て雲散霧消する。それは人の苦しみにも悩みにも当てはまる」と、いう部分。私はここにいるけれどもいない。思いも苦しみもここにあるけれどない。。。ないのだ。あるいは消滅する。
 
                       ^_^        T_T        ^_^        T_T          ^_^
 
この真理の前で、誰それの病気が治りますように!父が永遠に生きていますように!みんな元気でありますように!などと願うのは、実に大きな矛盾だけれど。。。
 
✳︎
 
11/29宿泊先すだち館のおとうさんとお母さんは本当に良い方達だった。
 
もともとは特産品の土産物屋だった。たまたま、バス墓駐車場にあるトイレで野宿する若い女性に「お接待しますから、うちに泊まりませんか?」と、声を掛けたことが始まりだったそうだ。それが度重なるうちに、噂が漏れ伝わった。高野山のお坊さんが四人でやってきて、実際に宿泊し、このお接待は、充分に対価を要求する価値がある。かえって無料では良くない。と指導され、善根宿として営業することになった。ということだ。
 
施設は町の古い教員住宅ではあるが、心づくしの家庭料理。宿泊客はお父さんの車で近くの神山温泉まで送迎し、入浴券を買ってくれて、お風呂が終わるまで待っていてくれる。親のお葬式の日にも告別式が終わったら帰宅して客を迎える準備をした。と。
 
様々なお客さんとのエピソードを聞くに付け、世の中には偉い人がいるものよ!と深く感心したのだった。きっと、またいつか訪れようと思う。犬の健さんにも、また会いたい。夜中に離れのトイレに行く時見た星空の綺麗だったこと、
 
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お母さんの握ってくれたオニギリを背負って、記念写真もいただいて出発、こんなにしていただいて、二食付き温泉付きで4000円。
 
50分の急勾配登坂。
 
あとは下り。という安心感で家に来ている下の娘にテレビ電話。いたいた。タラもフワもトトも元気にしてた!
 
そして、ひたすらの下り。向こう脛、腿の筋肉が痛い。筋繊維が傷ついている様を想像する。しかし道遥か。痛い時は、痛さをじーーと考えてもしょうがない。他人行儀に(ふーん。痛いんだ。でも、これやってみ!)ってやってしまうのも手なのかも。だって、もうじき目的地って聞けば、足は倍の早さで進むもの。
 
カカシと写真を撮ったり、学校の敷地にある公衆トイレ前でオニギリ。寂しい川を眺めての休憩。遍路小屋でのお接待ミカンや珈琲、美味しゅうございました。お母さんのおにぎりおいしゅうございました。
 
18km歩いて、13番さん到着。隣にある宿に荷物を置いて、16番さんまで。そこから宿のご主人に電話。迎えにきて下さり、明日もお参りの済んだところで降ろしてくれる。ありがたや〜。
 
お父さんと歩くのが、こんなに楽しいとは予想外だった。いつもは、同じ方に向かっている意識が持てなかったけれど、この旅ではハッキリと同じ目的を持つ仲間だ。
 
娘たちからも、ケンカしてないかい。身体は大丈夫?とメールが来るので、そのように答えたら返事がない。別にノロケたわけじゃないんだが。
 
 
すだち館          07:40発
 
宮分               08:53  ー09:08
 
神山東中学校 11:14ー11:42 昼休憩
 
笠木                13:07ー13:28 
 
13番 大日寺             13:53ー 14:04
 
14番 常楽寺             14:47ー15:11
 
15番 国分寺             15:21ー15:30
 
16番 観音寺             15:57ー16:21
 
名西屋
 
39087歩
 
29.1km/103.92km
 
6時間38分