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新藤兼人監督の遺作「一枚のハガキ」を見た。
大竹しのぶという人は、天才なんだと思う。何年前の舞台でも、スルスルと台詞が出て来ると聞いたことがある。そして、アノ激情の表現。あれは、きっと普通の女優にはできない。どこかで美しく見せたい意識が自動制御装置となり、働いて、あのようにけもののようにアラレモナイ叫びは出来ないのだと思う。それも天才の一端なのだと思う。
心に残ったのは、戦地にいる夫へ妻が送った一枚のハガキの言葉。
今日は お祭りですが
あなたが いらっしゃらないので
なんの風情も ありません
筋金入りの左翼思想の監督百歳のメッセージは、随分とナイーブで優しい表現を纏って描かれた。
読了メモ
- 作者: 原田マハ
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2012/09/13
- メディア: 単行本
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映画と本とを見て、大事な人には、言える時に、ちゃんとメッセージを送るべきだよな。
そう思って夫に
「今日、鮭の飯寿司が届きましたが
お父さんがいないので
一切れだけ味見して冷凍庫に仕舞いました。」
というパクリもろばれメッセージを送ったけれど
我ながら詰めが甘い。
一切れだけ味見したけれど、お父さんがいないので美味しくありませんでした。
そう書くべきだった。でも、一人で食べても美味しかったのだ。
海抜一〇〇〇メートルの地にいる伴侶は、札幌より涼しいよ(^^)
と、珍しく返信を送ってきた。