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日々のタワゴト                  

春風と孫と本

▼5/28

今日も昨夜に引き続き肌寒い朝。朝一番の仕事はお弁当作り。(なんもないなぁ。。そうだ、)と、昨夜寒すぎて飲んだ焼酎梅お湯割りのアテにした冷凍餃子が意外にも美味しかったことを思い出す。そのチビ餃子を残り9個焼く。内五個がお弁当用。そして青梗菜(新聞にくるんだまま忘れていて外側の葉っぱが黄色くなってしおれていたのを昨夜から水揚げしたもの)を塩と胡麻油で炒めた。それから夫が釣ってきて塩してサッと干した掌鰈に粉をはたいて揚げた奴、トビッコきゅうり、そしてカツオ節のり弁。おいしそう。

プラゴミを出し、スクーターで公園へ。足や膝の具合を確認するかのように歩く。速歩だから、腹を押し出すようにグングン歩く。犬を追い越し、三人組の家族を追い越し、おじいさんを追い越し、オバサンを追い越し公園一周。東屋のベンチにかけてツイート。最初は気持ち良かった風が、次第にいじめっ子のように冷たくなってきて退散。

お弁当の残りおかずと海苔で朝食。牛乳二杯。

ひと月振りに日記を書く。

そして、今日は生まれた後のことも少々。

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5/3に娘が退院し婿さんと6日までいた。お風呂に入れられたり猫たちに匂いを嗅がれたり、代わる代わる来るSP猫に潰されそうになったり赤ん坊もゆるくない。しゃべらない夫は赤ちゃん布団に寝ているシュンの横にうつ伏せに寝転がっては顔を覗き込んでいる。とても不器用な可愛がり方。

連休が明け、婿殿は仕事に行く。お弁当は二人分。自宅に戻り週末にまた来る手筈。だったのだが、夕方連絡が入って「今日も、そっちに帰っていいですか?」と云う。「いいよ、いいよ。帰っといでー。」となり、それ以降もズット我が家から通うことに。まあ、まめしく育児参加する婿さんだ。娘の頭と赤ん坊の頭を交互に撫でたりもして。今時の男やのう。。。

シュンは私の声に反応する。話しかけるとジッと顔を見るし、口笛を吹くと泣き止む。ひたすらデタラメ歌であやす。「ぎひひ。ばーちゃん好きだもねー。一番好きだもねー。ママなんか、おもしくないもねー。」と云って娘をからかいながらあやす。わはは。たのしい。

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お昼はJ隊めし。野菜たっぷりカレー。牛乳。食事の脂にこの一杯茶一杯。

昼寝。

配達。

読書。『氷の海のガレリオン』を読み始める。あゝ孤高の少女よ。

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5月の本の続き

『まかふしぎ・猫の犬』(河出書房新社)出久根達郎

なにしろ本の本は落ち着く。そして、この文体。無駄がなく、口に出して読んでもたつかない端正な文。この古臭さが貴重。

続いて読んだのが

『昔日の客』(夏葉社)関口良雄

この本の帯のリード(?)には「古本と文学を愛するすべての人へ」とあり、さらに「尾崎一雄尾崎士郎上林暁野呂邦暢三島由紀夫、・・・…。文学者たちに愛された、東京大森の古本屋「山王書房」と、その店主。幻の名著、32年ぶりの復刊。」と刻まれている。文人たちとの交流、古本の仕入れ、蒐集にまつわる話、奇妙な客のエピソード、どれも面白い。そして、この本を出版された島田潤一郎という方は、三十代にして、たった一人で夏葉社という出版社を起ち上げたとのこと。本を愛する人々の空気に守られるかのような、この本の評判が愛書家の間で口伝に伝わるのもむべなるかな、と思う。

さらに続いて本の本・・・と、ばかりに手にした『書店ガール』(PHP文庫)碧野圭

こいつは、ちょいと様相が違った。書店で働く女性たちをめぐる話。正直、前半の色恋沙汰のすったもんだは好みじゃない。しかし、棚づくり、イベント企画、実在の本も含めた本の話などは面白い。売り上げが芳しくなくて書店が潰れそうになる辺りの話は、ついこの間読んだブックオフ女社長誕生の本と瓜二つ。盛り上がる。しかし宿敵が手を繋ぎ、男社会の本屋業界に羽ばたく結末が来てスッキリする。

『あのころ、』(実業之日本社)窪美澄他 女子高生物語の数々。それぞれの作品に胸にチクンの刺さる部分がある。だって女の子だモン。昔は。