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    日々のタワゴト                  

ある阿呆の一日

▼9/9〜9/11

先週末、Kから「明日I君と話をしに行きたいんだけど」というメール来た。無論、結婚モンダイだろうという予測はつく。以前から「反対ではないけど、ふたりで節制して資金を貯めなさいよ。同じ会社に去年中途入社したI君の仕事も、まだまだ軌道には乗ってないと思うしね。」と、言い聞かせてはいた。だから一二年先のことだろうと考えていたのだ。

丁度、夫は演習で不在。と伝えると「じゃあ来週末にするね」と、言う。少しはコチラも踏み込んで聞いたのだが「とにかくお父さんもいる時に詳しく話すから」と言うのだ。

母としては、詳細が一切不明のまま蛇の生殺し状態の一週間だった。本当に、上がったり下がったり不安だった。しかしながら、敢えてここで「話がある」となれば、おそらく何かしら予想外の出来事が起きたのだろうと予測はつく。

きっと妊娠したんだろう。あれほど気を付けるように言い聞かせてきたというのに。。。どうやって生活してゆく気なんだろう。不幸になるのは、未然に防いでやりたい。それにしたって。どうしてお母さんに一番に全部相談してこないの?

そんなモヤモヤが渦巻く。

ともかく土曜の夜に二人して我が家にやってくるのを待つしかない。

さあ、「片付けられない女」は気もそぞろ。とにかく、そういうことならお互いにリラックスした方がいい。お酒を飲みながら、ゆっくり話そう。それには、半ば物置状態の子供部屋を片付けなくちゃ。

折悪しくB学会とやらにVIPが札幌に来るというではないか。午前の仕事は交通規制で一時間押し。午後のバイトまでの、わずかな休憩も二倍速でフル活動。タッタカ配達を終えて、残りの掃除片づけをし鍋の準備をして二人を待つ。ああ。なんとも落ち着かない。

そうこうしているうちに二人はやってきた。

まあまあ、そこに座って。お母さんは、もうちょっと料理にかかるからさ。まずホレ、ビールでも飲んで。う、うん。そうか。Kはお茶にするかい?と三人が食卓に付いたものの誰も口火を切らない。

続き

「いいよ。しゃべって」

なかなか言い辛いようだ。

「そっか。じゃあ、やっぱり、お母さんもそこに座るかい?」

四人で向かい合い「はい。どうぞ」
というとI君が意を決したように語り出した。

「すでに御承知かとは思いますが、Kさんのお腹には僕たちの子どもがいます。まだシッカリしていなくて御心配だと思いますが、Kさんとこどものことは、私が全身全霊をかけて守っていきますので、どうか結婚を許して下さい」

・・・。はぁはぁ。コッチの方が呼吸困難になるわ。このI君のことば、どこかの国の皇太子のようではないか。そうは思いながら、ちょっと感動した。

なんといっても、二人は、並んで座って本当に幸せそう。これは見守ってゆくしかあるまい。


「ど、どうぞ、よろしくお願いします!!」

私たち夫婦が唱和した。

「いやあ、肩の荷が下りたっしょ?よかったよかった。まま飲んで飲んで」


社長には話したの?
式はどうするの?
どこに住むの?

それらの心配事を、ゆっくりとひとつずつ確認。

娘のアルバムをI君に見せてあげる。我が家にはコマメな夫が整理した「〇〇家アルバム」1〜5「Kアルバム1〜3」「Yアルバム1.2」がある。

それらを一冊一冊眺める二人。「いやあ、ほんとに色んなとこに行ってますね〜。アルバムも僕なんか一冊しかないですよ」という。
「そっしょー。なんっせ、めんこがってめんこがって育ててきたんだ〜。・・・だから、頼むよぅ」と笑いながらかけるプレッシャー。

その後も、あれこれと話し、夫は11時位に寝たが私たちは1時近くまで飲み語った。そして三時間ばかり眠る朝。おかげで、すっかり二日酔。夫がモゾモゾしだし、私も起きて、朝食を支度。夫は、サッサとウェアを着て走りに出た。

お昼近くまでゆっくりし、ふたりは帰って行った。私は、我が究極の癒しパチンコへと。勝負はサッパリなのだが、出なくても出てもココロここにあらず。昨日までの不安は、跡形もなく去って行きジワリジワリと、そこはかなとない幸福感に満たされていた。(赤ちゃんが来る赤ちゃんが来る。私だけが自由に触れるカワイイ赤ちゃんがもうじきくる。ああ。どんなにイイ匂いだろう。どんな絵本を読んであげよう。ふふふ)そうして負けているのにニマニマしたオカシナ小母さんとして半日過ごし帰宅。かつてない多幸感。

おとうさん良かったね。うれしいね。たのしみだね。とご飯を食べて早寝。なんだかんだ不満だらけだけど、やっぱりお父さんがいたから孫もできるんだもんね。ありがとう。そう口に出しはしないが、感謝した。そうして、手をつないで、ぬくぬく眠った。

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