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日々のタワゴト                  

たわいない休日

▼9/3〜9/4

一週間の肉体労働を終え、K町へ。

小骨が喉に引っかかったような気掛かりは打ち捨て、雨の中真剣にハンドルを握る。慣れた道でさえあれば、運転は好きだ。瞑想のような集中効果がある。

椅子に座っていると痛む膝を延ばしたりさすったりしながら車を走らせる。ここ数日の雨であちらこちらの道が崩れた映像が心にチラつく。いくつもある橋を渡る度、もし、今崩れたら…と思ってしまう。

雨の強さに合わせ、ワイパーを早くしたり遅くしたりライトを点けたり消したり・・・そのうちに峠は越え、馴染みのK1町に入り、名水の町K2町を抜け、目的地K3町に到着。

「いっちゃん!御飯ですよ」オドケテ起こす。「オッ!?」
「来たよ」「おお」
「ご飯食べよ」「おお」
目は覚めていても、体はすぐに起こせない。
「今いくー」「うん。転ぶんでないよ」

一日の大半を寝て過ごす父。夕飯に相伴し麦酒を飲む。それだけが私の役目。

今日は半日姉たちと三人でノリ打ち。迎えに行くと下の姉は貸していた本三冊と夕張メロンゼリージャンボ、利尻屋みのやの「赤と黒のブルース」を渡す。「これ美味しいんだわ。今晩のつまみに」とくれた。口が開いている。中身は黒大豆・干しエビ・くるみ・昆布。滋養のありそうな面子。

私は不調で早々に負け、父の昼食を担当し、朝のうちに姉が用意してくれた袋を積む。メロン二個、ジャガイモ、玉ねぎ、長ネギ、ニンジン…。ありがたや。

車を出すと待ち受けたような雨がポツポツ降り始める。そして叩きつける雨となる。いっそ気持ち良い。

♪ボ・ク・の 生きーかたーが ただしいかなんてわからなーいけど♪と、近頃お気に入りで絶対に大成すると心の馬券を万券で買ったヘンリーヘンリーズを口ずさみつつ真剣勝負のドライビング。

帰宅すると、さすがにグッタリした。娘の話を聴きに行くのは延期。

前回作って冷凍していた餃子を焼きビールで流し込む。姉から電話が入り、本日の配当金を明日振り込む由。負けたのに勝った!はははぁ。

そしてドリームハウスを見ながら居眠り。深夜に「赤と黒のブルース」をポリポリと齧る。石田 千の『きんぴらふねふね』を読みながら静かな孤独に思いを馳せる。