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日々のタワゴト                  

慈雨

▼7/11 月

目が覚めると、プーさんのカーテンを通り抜けたオレンジ色の光がお腹を温めている。やっぱり今日も夏。今朝、傍らにいたのは、ふわふわさん。気怠そうな彼女と視線を合わせる。その眼には、幾ばくかの悲哀。父さんもこんな顔をして起きるなぁ。と思いながら「朝だね。起きなくちゃね。」というと、短く「な。」と鳴く。そしてベッドをトンっ!と降りる。一緒に階段を上る。私が止まると「ふわ」も止まる。そして(どしたの?)と振り返る。

返事のない夫に「おはよ」と声をかけ、お弁当作り開始。昨夜、炊き込み御飯の炊飯を準備していたので、簡単に卵焼きを焼いたり、ピーマンを炒めたりだけ。御弁当箱をアルミ箔で仕切り、肉じゃがをたっぷり詰め込む。仕上げに、残り少ないさくらんぼを二個。バンダナで包んで渡す。「炊き込み御飯だから、涼しいところに置いてね。悪くなりやすいからね」と。

姪のとこへも持って行こうか…と詰めたものの、眠くてだるくてゴザに横になる。本を少し開く。しかし文字がぼやける。ああ。こりゃあ無理だ。ベッドに戻ろう。気が付くと眠っていたのか、メールの着信音で目が覚める。渋々起きて洗濯を干し、お風呂に入る。こう暑いと髪が鬱陶しい。今から床屋は無理だから鋏を持ち込み自分で切る。軽くなった。染めていなければ、どのくらい白髪なのだろう。あの銀色さんも好きだというNHK札幌の白髪のアナウンサーさんくらいかも。と思う。いつか真っ白のまま暮らそう。母が病の床で、全くカラーリングしなくなったときは、あのきれいな真っ白が悲しく見えたけれど、元気なうちから、そうしたら、きっと大丈夫。

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午後の配達仕事は、始めから、さわさわと雨に降られていた。

帰宅する山の上の学校の学生が自転車を全速力で漕ぎ帰ってゆく。私は、それを見ながらいつも通りに歩を進める。ずぶ濡れを覚悟したが、雨脚が強まることはなかった。いくらか涼しい中での配達だった。こういう雨なら、毎日降ってくれても良いな、そう思い思い歩いた。

『アンダスタンド・メイビー上』を読み始めた。最初は、明るい恋の話なのね・・・と思って微笑ましく読んでいたのに突然に暗い展開が待っていた。うっ。苦手かも。。でも、当然気になるので続きを読みながら寝る。次こそは、カラッとした話を読むとしよう。