■ 日 日 夜 夜 ■

日々のタワゴト                  

▼6/16

たららたらたら〜たったたらりら〜♪イヤホンから軽快なJAZZが聴こえてきた。・・・この有名な曲知ってる。なんだっけ?何かの番組で使われていた。この辺で男の人のゲスト紹介の声が入るんだよなぁ・・・。なんだっけなんだっけ。モンク?ではないな。誰だ誰だ。気になって起き上がる。本は、もうじき読み終わるのに。調べると、この時間はバド・パウエルという人の特集だ。検索したら、やはり一番に出てきた。「クレオパトラの夢」か……。同時にコメントで、何の番組で使われていたのかという疑問も氷塊。そーだそーだ。「Ryu’s Bar」のオープニング・テーマだった。あの番組が終わったのも随分前だ。

今夜はラジオ深夜便を聞きながら岡崎武志『女子の古本屋』を読みふけっていた。とても私好みの内容だった。そもそもが「古本屋」といえばヘンクツに決まっているというのに、しかも「女子の」と来たら更にドンっ!でヘンクツの二乗と、相成る訳で、普通の人たちぢゃないことは、想像に難くない。それにしたって。まぁ〜、見事。実に愉快だ。世の中、捨てたもんじゃない。

[巨人・大鵬・卵焼き」じゃないよ。
[部屋とYシャツと私]でもない。
[苔と粘菌と古本]・・・が好き。

そういう不思議な女子がこの世のどこかにおいでになる。その事実は私を懐炉のように温める。

そんな気がしてくる朝まぐれ。

うーん、と思わず私はうなった。雨の倉敷、父親に会いに鎌倉から来た女性、シモーヌ・ヴェイユ、そして蟲文庫。惑星直列と言いたくなるポエジーな結びつきだ。


生憎、月蝕は見そびれたが、まさに「惑星直列」的啓示を受けたようなココロモチの明るい夜明けだ。

変でイイ。変がイイ。  墨を磨る/「みつを」もどきに/書を描く