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日々のタワゴト                  

春の雨

▼2/16〜17

ずいぶんと寒さが緩み雪解けも進んでいる。猫達も外に出る機会が増えている。「外に行きたいよー」と、ベランダの入り口前に座って私を見上げる。「ほら」と戸を開けても寒そうな気配や降りしきる雪を見て躊躇する。そうやって固まっているネコを見るのも可笑しくて大好きだ。だが、そんなことも少なくなりつつある、ここ数日。

春が近づいている気配は嬉しいが車はドロドロだ。だから洗っても無駄なので汚れるにまかせている。

くすぶれ!モテない系読了。あらゆる角度からモテ子・モテナイ系・圏外という分類で考察を試みていて非常に鋭い。自分の場合は圏外もしくはモテナイ系の下層という感じである。モテ子は、つまり茶髪巻髪で身につける色はピンク系シルバーなど。メールには絵文字フンダン。モテナイ系は、黒髪お団子orストレート。アースカラー・民族系・メールは素っ気ない。などチョット面白い。自意識が強く、人と違うマイナーな音楽や映画を好み、自分を可愛らしく見せるのが自意識過剰のため苦手。文庫末には久保ミツロウとの対談付き。ただ、自分にとっては、もはや「モテ」そのものに関心が薄く・・・・・・。

西村賢太苦役列車」読了。古いタイプの私小説。若き日の西村賢太の経験が書かれているだけに、常人にはナカナカできぬ生活振りであり読者は引き込まれる。港湾労働者としてその日暮らしを成り立たせる綱渡りの主人公。その生き方にハラハラしながら見守ってしまう。酒を飲んで暴言を吐いたり、カッとすると暴力を振るってしまう情けない主人公に肩入れするのはムズカシイ。一般大衆は駄目な人にこそ共感するものではあるが、彼の場合は少々行き過ぎている。以前読んだ『暗渠の宿』でも主人公に強烈な嫌悪を覚えたが、モヤモヤとした読後感になってしまうのはいたしかたない。

昨夜は霧雨の中の散歩。おぼろ月。両腕で囲えるくらいの夜景。この坂を下ったら、すぐそこに暖かい家が待っている・・・今日も頑張れた。そう思いながらする一服は、とても気持ちが良いものだ。