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日々のタワゴト                  

見たモノ読んだモノ

▼気が付くと書き留めておきたいことが貯まりすぎてしまった。

ひとまずmemoだけでも残すとする。

砂の王国(上)砂の王国(下)荻原浩『砂の王国(上)(下)』久々に連れて行かれた。没頭して読んだ。証券マンがホームレスになり、そして100円を拾ったのに消費税五円がないがために105円の菓子パンすら買えぬ状態から、宗教を立ち上げ、そして・・・。っていうストーリー。実に旨い。宗教の拡大にネットが重要な役割を持つのも現代的。忘れてしまいたいことがある人、二三日暇をツブしたい人にお勧め。元ホームレスの教祖が実に魅力的。下巻が段々辛くなっては来るが。

アスペルガー症候群 (幻冬舎新書 お 6-2)岡田尊司アスペルガー症候群アスペルガーを「自閉症スペクトラム」のひとつとして捉える考え方で腑に落ちるモノがある。実例の羅列は少々冗漫でしつこい。要は人格の傾向の一例であって、関わる側の対処の仕方が課題と下駄を預けられてしまった格好で、その家族としては忸怩たるものあり。シンドイ。

絲的サバイバル絲山秋子『絲的サバイバル』こんなところに一人キャンプの手本がいたか・・・と、絲山さんを別の側面から師と仰ぎたい気分に。根底がへそ曲がりなので嗜好が似てる。基本、気が荒いハードボイルドな雰囲気が好き。だが飲み仲間はおっさんだったりするし実際にはアタリが良い方なのだろう。飲んだ時どういう話をされるのか興味がある。夫が群馬県人なので群馬県内の美しい地名が懐かしい。

ミッキーかしまし西加奈子『ミッキーかしまし』前半のエッセイは、恐る恐る暗闇を歩き始める雰囲気で、たどたどしく礼儀正しい。ですます体が、あんまし・・・と思った。が、回を重ねる毎に帰国子女的な個性的かつファンキーな側面が出てきて面白くなる。でも本当は、もっとぶっきらぼうでクールなカンジで書いた方がオモシロイモノになりそう。他人に迎合しない気配はカッコイイ。たぶん好きなタイプ。当初タイトルを『ミッキー口(まうす)』としようと思っていたが、七面倒なことになるので諦めたという。ザンネン。

帰郷辻内智貴『帰郷』この方の作品の底流にあるシミジミしたものは好きなのだが、主人公(もしくは著者)「懐古」を追体験するには材料というかリアルな現実の描写が足りない。だからグッと入り込むのがムズカシイ。たぶん根本的に「諦念」をお持ちで人生を享受するというよりは傍観するスタンスにおられがちなのでは・・・と感じる。

7つの贈り物 コレクターズ・エディション [DVD]『七つの贈り物』喜劇俳優としてしか知らなかったウィル・スミスだが、泣かされた。ええ話や。




色即ぜねれいしょん [DVD]色即ぜねれいしょん』見ていて、みうらじゅん絶対同じ年!と思った。実際にはイッコ上だった。ユースホステルの旅とか、ミーティングでヘルパーのギター伴奏で唄歌うとか、あまりに懐かしい。主人公がハッチャケて歌う「エロチシズムブルース」とか吃驚のできだった。銀杏BOYS峯田さんの指導が入っていると思われ。