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 日々のタワゴト                  

夜に堕ちる

▼10/14 木

最後の失業給付金認定日。なんであれ、ひとつのことに終止符を打つのはスッキリする。あとは仕事を決めなくては。求人情報も見てはみたが、どれもこれも帯に短しタスキに長し。扶養の範囲で働くというのにも、やや迷い。ひとつだけ、どうだろう?と思ったのは、ひたすら試験管にバーコードを貼るという単純作業。ただ、何となくためらうモノがある。書類選考のために応募したけれど、ウンでもなきゃスンでもない一件もあるから、ケリがついてからでなくては動けない。

久し振りに昔の喫茶店風ナポリタンの夕食。なつかしい味。発泡酒500を二本飲んだら酔ってしまった。その勢いで次女に電話。

深夜、金原ひとみ原作の映画「蛇にピアス」を見た。予備知識0で観た。主人公(吉高由里子)の声質がそぐわない?と思ったけれど作品全体の色調などにある種の美を感じた。あとで検索したら蜷川幸雄監督作品だった。なるほど。

倦怠感を漂わせる主人公ルイが交際したオトコ「アマ」(高良健吾)は眉・耳・鼻・アゴなど顔中のあらゆるところにピアスをしていた。背中には龍の鮮やかな刺青をしている。スプリットタンと言って舌の先が二つに割れていることがルイを惹き付けた。。二人は、すぐに情交をかわし、ルイの乳首は二つに割れた蛇の舌で愛撫される。舌に入れたピアスを徐々に大きなモノに変えてゆき、最後に、その穴に糸を通して裂き切るのだという。全編痛いシーンだらけなので、気付くと終始顔をしかめてみていた。彫り師役のARATAが良かった。彼もまたピアスオトコ。さらにはスキンヘッドの後頭部に至るまで全身彫り物。酷薄なサディスト「シバ」。ルイはシバともSM的な肉体関係を結ぶ。「ARATA」ではなく、生まれた時からこういう人であるとしか思えない。この役者さんはナニも描かれていないキャンバスのような気がする。どんな役にもスッート染まるような。後半にゆくにしたがい、何故だかストーリーとは全く違ったところで自分の中の欠落や孤独?に出会ってしまい涙がこぼれた。ただの更年期症状やも知れず。

唐突になんの脈絡もなく大学時代に部屋で使っていたベンチを思い出した。バス停から勝手に貰ってきてペンキを塗った。足は白。背もたれは紺色。そして星と月を黄色いペンキで描いたヤツ。あのベンチはどうしたんだったろう?大学を離れる時、コレを気に入っていた後輩に形見のように譲ったんだったろうか。限りなく朝に近い時間まで起きていてやっと眠った。