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日々のタワゴト                  

としよりくさい



▼10/17 水

冷蔵庫には「たらほっぺ」があるな。と、思ったので、ナニカをフライにすることにしよう。さて、何が良いであろう。と、思いながらサカナ売り場を見た。海老は、並んでおらず、新鮮な帆立がいた。これは!と思ったモノノ如何せん6個で¥580−は少々高いのではないか。そもそも・・・「たらほっぺ」鱈の頬肉がパックにびっしりで360円とは格安じゃないだろうか、っていうんでフライに決めたのに、それじゃあ本末転倒ではないのか。

とコウルサク考えた末、挽肉を購入してメンチカツにしようという考えが浮かんだ。挽肉は287円だった。冷蔵庫には玉ねぎも人参もある。パン粉小麦粉卵も。あとはキャベツを購入して。

珍しく全員の帰宅が早く、手分けをしてせっせと衣付けなども終了して暖かいウチに、「はふはふ」「おいひー」「たるたるほしー」とイイながら相当満腹に食べ終えた。

▼10/18 木 そして 給料日

夫と釣り。ドライブのお供には「本の雑誌」めちゃ古号数冊。昨夜、ひさびさに「本の雑誌」のHPを見て、「本の雑誌」配本部隊らが作成しているという「本のチラシ」をじっくり読んでタイソウ面白かったので。

「本のチラシ」は「本のチラシ」とは言いながら、全然商売ッ気とは無縁の素人くさいもので、そこが郷愁を誘ったのだ。そもそも「本の雑誌」は、発行人:目黒(北上次郎)の本好きが高じて、ごく個人的にオススメ本の紹介や本の周辺の話なんかを印刷し、友人数名に勝手に送りつけていたモノなのだから、ルーツは全く素人的で商売ッ気の入る隙間もありゃしなかったのだし。

 実質、椎名誠と目黒孝二が離れてからは、まったく購入したことがなかった。基本的に「ミステリ」占有率の高い雑誌であって、もともと外れていた読者だったし、その隙間を埋める本周辺のバカバナシが無くなってきた時点でオサラバ。

 昔の「本の雑誌」はやっぱ面白かった。本日、最初に私が読み始めたのは27号愛と激読菊花号。 ここで、私が日記でも3回は書いた佐野洋子の名言に出会った〜(下条アトム風に)のだった。いやぁ、ここにあったかぁ。佐野洋子の単行本を何度もひっくり返して原典をを当たったりしても見つけられなくて往生したこともあったな。

「本を読むと人間はどうなるか」という名文。


思うんだけどさあ、芥川賞直木賞の差って何だと思う?芥川賞書く人は自分がどこに居るのかわかんない人でさあ、わかんないもんだから書くのね。直木賞の人はさあ、自分の居場所を知っている人でね、わかっていることを書くんだよね

かつて、これ以上の芥川賞直木賞の区別の説明があっただろうか。いや、ない。と、反語を用いてでも言い切りたい明瞭な区別。すんばらC。

そして、この文章は、最後に、もいっこ名言がくっついて締めくくられていた。


妹が興奮して入って来た。

「姉ちゃん姉ちゃん、気がついたんだけどさあ、車の運転が出来て本好きな女は全部離婚しているよ、わたしの知っている範囲だけどね」

スゴイ!両方当てはまるわたしは、これを読んで恐怖したものだった。きっと、いつか自分も離婚するに違いないと。他にもナツカシ面白いムラマツトモミだの和田誠だの、亀和田武だの、糸井重里だの、木原ひろみ兼群ようこ野田知佑など随分豪華だ。ナゾの沢野絵もぎっちぎちに満載。昭和56年〜59年あたりには、この人たちも若かったんだな。

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 釣りは、鯖も釣れたし楽しかった。帰りは、紅葉のパノラマラインの景色を堪能。山の上の白樺ってコワイ。天に向かって魔女がのろいを込めた両手を「うわぁ」っと突き出しているようにグネグネと曲がりくねって無理矢理空に伸びている。

 ルスツで購入したサガリとサバを七輪で焼いた。サガリは、塩こしょうと醤油漬けニンニクすり下ろしで、下味をつけた。炭の火は火がついて忘れた頃に焼き始めないと・・・と、相当周到に早くに火を点けた。