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日々のタワゴト                  

春愁

▼3/2〜3/14

三月が半分終わってしまった。雪に翻弄される毎日だった。夫が不在の間の大雪には、(人間やめますか?)と問われるような思いがした。どこから手をつけて良いのか、この雪を片付けたら、それでシアワセはやって来るのか。…とかほざいてる場合ぢゃねーし。と寄せては運び続けた。人生とは徒労を積み重ねることと見つけたり。

そんな中、孫や婿さんのお母さんと食事をしたり、実家で父の通院に付き添ったり。

父の定期検診は、MRI、エコー、血液検査の三項目。今回も無事にクリアした。再発が見つかれば、また札幌の病院に入院となり、仕事も休んで日参する日々になるかも…と覚悟はしている。だが、思いのほか父の状態は「低め安定」といった感じで、ボケもせずに、ほぼ寝た切り生活をそれなりに淡々と受け入れている。(この人は、案外このまま長生きしてくれるんじゃないだろうか)そんな風な静かな希望が、心の中にポッと浮かんだ。

数日前には、小雨そぼ降る北の道。ずぶずぶのザックザクの道を、オントナ入りの重い夕刊を担いで歩いた。今までで、もっともシンドイ配達だった。歩いても歩いても進まぬ感じがして(今日は30分押しくらいじゃ?)と思っていたが、せいぜい15分の遅れだった。これに比べりゃ炎天下のアスファルトを歩くなんてチョロイ。でも、またその季節になったら(ああシンド!)とか思うのだろうな。

日に日に日が長くなることだけが本当にウレシイ。

友人らと韓国映画「王になった男」を見てきた。王と、その替え玉を演じるイ・ビョンホンは見事だった。楽しかった。ギリギリで帰宅し、即配達。寒いが雪は固まってくれて随分歩きやすかった。

昨夜は、早くに眠りに就いたというのに姉からの電話で起こされた。確定申告が明日やっと終わるから、週末また来ないか?という電話。忙しくてしばらくパチンコできなかったから、一緒にパーッと行こうよ。と。「行かない」。

その後も、一時間ごとに目が覚め、得体の知れぬ不安が波のように押し寄せる合間合間に眠った。消え去ってしまいたい気持ちをいなしながら、朝はやってきた。こうやって、ナニカをやり過ごしながらでも、気持ちの良い散歩や、孫の笑顔や、触れてうれしい小説や映画に出会って、楽しんでゆくしかないんだろう。人生は、あまりに永い。

明け方、ふわさんがタオルケットの上でえづき、焦って漫画を広げて受けたがはみ出した。朝からタオルケットとシーツの洗濯。