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日々のタワゴト                  

2019 遍路旅4日目 83番から87番志度寺まで

▼2019.12.1

0702天然温泉きららを出る。まずは、ここから約14.7㎞先の屋島寺を目指して進む。ひたすら川に沿って歩く。



鯉がいたり、鴨、鷺など退屈しない。二時間半歩いたところでまだ営業の始まっていないカフェの外の席で休ませていただく。御日様
ありがたし。ここで約3キロ先に屋島寺。

ここは勾配のきつい舗装路。体力自慢の地元のお年寄りは散歩に来ている。ここで素敵な参拝者に遭遇。黒猫ちゃんがおじいさんと付かず離れずで登ってゆくのだ。まあ!徳を積んだ猫ちゃんだこと。

1050山門着。「夏草や兵どもが夢の跡」の」句碑。

お参りを済ませホテルの廃屋裏ベンチで下界を眺めつつおにぎりを食す。

—ある名月の夜教え子たちとこの山にのぼる---「きみたちも虫も歌って月はるか   石森延男」---あれから四十余年思い出をこめてゆかりの人たちでこの碑をたてる 昭和四十一年秋」とある。あとで調べると北海道の人であった。

ここから急な山道を下る。足首と腿の前面が痛む。時々後ろ向きに下ったりする。上岡さんお元気かな。(一度目の遍路で出会った女性。足が痛いときこうすると楽だよ、と言って逆歩きしておられた。)

下るにつれため池が見えてくる。小学校の社会科で習ったのう。なつかしい。屋島壇ノ浦の戦いの逸話那須与一扇の的の解説碑など眺める。マンホールも那須与一。

牟礼町に入り八栗寺麓に着く。おとうはロープウェイに乗るだろ?と言っていたのに、ロープウェイ駅に来たら私だけ乗れと言い出した。自分は前に乗ったから今度は歩いてみると。えー!自分だけ楽するとか悔しいんですけど。あたしだってあるくもん!と餅屋さんでヨモギ餅。おばちゃんと「前にもここでお餅を食べたんですよ。次の宿を勧められて」「ああ。栄旅館やな」などと話す。もうその宿はやっていない。

ここも急勾配。えっちらおっちら。てっぺんには1315着。御大師様像の横で写真。とても眺めがよい。山門1318着。1347下り始める。しばらく頭陀袋納経帖もお参り用品も要らないので「ほら」と、受け取りおとーが背負ってくれた。やさしい。

険しい道をほぼ下り終わったところでさわやかな噴水ため池。1430。



15時過ぎ宿に荷物を置き志度寺へ。
 

源内先生のエピソード絡めた小学生のメッセージや絵など心和む。ドラマ「天下御免」は面白かったなあ。


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干し柿を吊るしているおじいさんを見かける。きれいだ。無事に志度寺のお参りも済んだ。塔のある寺は格好がよい。本日の宿「以志や旅館」は非常に古いつくり。漆喰塗の格子窓、切妻づくり。庭も見事。有形文化財。



夕飯の際、一人で歩いておられるお遍路さんと一緒になる。88番の名物宿が休業していて明日の宿がないので早くに出発して10番のほうに出たかったようだ。宿の方は「朝食はぬきにておにぎりでも作りますか?」とでも言ってくれたらよいのにね。と言うとその方は「いや見苦しく無理を通そうとしてすみません」などと頭をかいていた。

そこでその方が、実家は四国で現在は福島で働いていることなど知る。今日から歩き始めた方で二巡目であること、ぜんかいは36日で回った超健脚でえることも。それなら、もしよかったら足摺に行くときは民宿大岐の浜に泊まったらよいですよ。連泊して荷物を置いてゆけば打ち戻れますし。とオススメ。同行二人地図にメモされたので、たぶん本当に行かれるのだろうと思うた。