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日々のタワゴト                  

モ・ロ・モ・ロ

5月某日 『モリのいる場所』鑑賞

絵を描く人の眼には、ものさしか入っている、というのが持論。熊谷守一は、美学校時代に木炭をスケールにデッサンする今では当たり前の方法を編み出した人らしい。究極はそれもいらないほどの単純化された絵を描かれたが。山崎努樹木希林の演ずるケッタイな夫婦はサイコーだった。そもそも何時間もアリを観察していられるということ自体が才能だ。それ程何かを好きになってみたい。

6月某日

夫とカレー屋さんに。何故か地図アプリがウソを教えるので、険悪に。「私の所為じゃないもん!」と叫ぶ。苦労してたどり着いたは良いがあまり好きな味ではなかった。素直にスープカレーにしたらよかった。

日頃夫には憎まれ口ばかり聞いている私なのに、帰り道ふとした瞬間に「お父さんをひとりぼっちにしたくない」という言葉が転がるみかん(©️井泉水)のようにこぼれ出てしまった。泣いていそうで怖くて見られなかった。夫の気配。

某日

タケノコ採り。熊鈴、笛、GPS.反射板付き安全ベスト着用。険しい山の中へ。何度も夫に軌道修正された。電線を見ろ、日の照っている方へ向かえ、など言われるが私の動物的な勘がウソをつくのだ。仕方がないのだ。本能優先なのだ。山菜採りの楽しさはパチンコに勝るとも劣らぬ。

某日 早上がりで封切りの『万引き家族』へ。素晴らしかった。「演じている」ことを大前提にするお芝居と、演じている空気を限りなくゼロに近付ける演技があるんじゃないか?そして、是枝さんのなさっていることは、事件をモチーフにしている場合、誰も知らない・三度目の殺人万引き家族どれも、犯罪者を「あっち側の人」から「こっち側の人」に変えようとしてる。いわゆるワイドショーに代表されるテレビでは、事件の概要を流しコメンテーターが利いた風な断罪をし、あっち側に片付ける事ばかりしてるなか、一人で(それ違う!俺たちもこの人に成り得るだろ?)と投げかける。どこまでも人間礼賛。そして私の中で安藤サクラも殿堂入りした。

新聞記事を読みに図書館に。リニューアル後は初。たまたま金子兜太の記事発見。

天国への階段は、それくらいの軽いステップで登りたいものだ。

本日

雨の噴水清掃。車のヒーターを最大にしても寒かった。(エンジン警告灯はその所為だろか)明日は、一桁。より寒いらしい。


夫が沼田祭に合わせて登山&帰省するようだ。うまく調整が取れれば、私も下の娘も一緒に行けるといいが。巨大天狗さんお元気かな。