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日々のタワゴト                  

老いるもまた善きかな

▼2017年12月1日 金曜日

本を読み、1時半に眠りについた。猫のトトに3時半に起こされる。#ゴゼンサマが0545から始まる日だってのに!今から眠ったのでは、絶対に起きられないであろう。

寝てしまうだろうと思いつつも幸田文の増補版対話集を読む。

人と人の対話を読むのが好きだ。言ってみればそれは永遠のアウフヘーベンで、そこには何かが見える。会話が噛み合わず止揚されなくとも、どこかしらに人となりというものは滲み出る。これは、昨日の日記にのっけた写真の幸田さんのお話と同じことかも。写真機でレンズを覗き、切り取ることで美を掴み取る鍛錬になるということ。一人の人間がそこに居るだけでは、果てしない風景が広がってとりとめもなくつかみ難い。それを対話で枠取ると、急にその人の可愛らしさや、凄さがクローズアップされてしまう。人間は皆んな面白いなあ、といつも思う。

増補版というのは、古い版に数名が加わった程度と思っていたが、結構な分量だ。

そして、今回増補されたものと思い込んで読んだ乱歩との対談は、確認するとちゃんと元本に収録されていたのであった。忘却力というか老人力は人生の最強のスパイスだな、こりゃ。ええもん見つけた!と思ったのに、ちゃんと読んでるじゃん自分…。

ともかくあの対談は良い。

本が面白いので眠たくはならず、5時40分に床を出た。

ラジオ高崎を聴きながら夫の弁当を拵える。

サンボ初武道館に行くという便りが読まれ、チクっと胸の傷が疼く。(行きなされ行きなされ。ココロ震わせて忘我の叫びを挙げて来なされ)

あっという間の一時間が過ぎ行く。

下の姉と長電話。バンバン弱音を吐く。

あとから思った。では、それでどうされたいのかと言えば、、、結局のところは「ああ、よしよし」と言って欲しいんだろ。きっと。そゆことだよな。いい歳して甘えてじゃねえよ。

夜、タカトシの番組を見ていたら木村さんが出ていた。頭が真っ白になっていた。木村さんというのは、その昔、本の雑誌でも取り上げられた奇妙な雑誌「バンザイマガジン」を発行していた方で、北海道新聞の夕刊にエッセイを連載されていたこともあった。駄菓子屋もやっていた。それ以前はジャブ70ホールなんていうミニシアターをなさってもいた。

今は8ミリカメラのお店になっていた。

その隣では一緒に映画館をやっていた友達がラーメン屋をやっているのだった。番組では柴田理恵とトシが訪れていて、その映画館をやっていた二人の経歴そのものが映画のようだ…と、柴田さんは静かに感動していたようだった。

体調良し。いつもより喉の通りが良く10センチ程薄切りバラ肉を塩胡椒して焼いたモノを3枚とご飯50ぐらむ。