▼11月22日~11月23日
病院には、何故か友人の御主人が送りに来てくれる運びとなった。丁度退職して一週間で時間を持て余していると言われ、一端は断ったものの「もう張り切っているから!」というのでお言葉に甘えることにしたのだ。
連絡の行き違いで右往左往。しかし、最終的には無事に乗せていただけた。考えてみれば、このカップルは結婚する前にスキーのついでに実家に泊まったりしたこともあったんだった。
昔話やら、病院の選択で運命が変わる話やら遍路話やら。
到着し「散らかってるけど、お茶でもどうぞ」とササッと新聞など片付けコーヒーを落とす。
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お昼は、うどんを半玉。
仕事が午前だった夫もケーキを買って帰宅。下の娘が来るというし、おつかいに行ってもらい具の少ない茶わん蒸し、長芋のグラタンなどセッセとつくる。くたびれ息が上がると椅子に掛けて夫を操作。よく言うことに応えようとしてくれる。
準備ができた頃「予定より遅くなる。先に食べて、、、と連絡。
ふたりで始める。白ワインをガラスのお猪口で一口。お刺身を小さく噛んで飲み込もうとしたら喉に詰まらせた。ぐぶぐぶ。ごぼごぼ。苦しんでトイレに駆け込み吐き出せた。でも、なにかがひっかかったスッキリはしない感じ。落ち着いてから茶わん蒸しは大丈夫だろう、、、と二口食べてまた嘔吐。スポーツドリンク飲む。また嘔吐。そのあとも数回。
お祝い気分もすっかり失せて暗澹たる空気に。ああ。どうしよう。どうしたらよい?
鬱鬱。
そのあと笑ってこらえてが始まって、単純な私はアハハアハハと笑顔を取り戻す。
ふと思い出し術後の食生活の冊子を開くと、モノがのどに詰まった時の対処が載っていた。「指突っ込んででも、とりあえず吐け!」それでだめなら病院に連絡せよ。、、、。結果的に、その通りの行動になっていた。不安ながら今後も様子を見ることに決めた。次の通院時に食道拡張の処置を!と訴えてみよう。
娘もやってきて、ご飯を食べさせあれこれおしゃべり。健康な食欲を眺め、良いものだ、と思う。気は休まった。
眠剤を節約したら明け方、三時起きてしまう。もぞもぞSNS眺める。
旦那の気配で起きる。そして以前に録画したBS-TBSの「高橋一生 伊勢から熊野の旅」をしつこくまた見る。ああ。八咫烏の御利益は、たしかにあった気がする。絶対また行かねば、、、と思う。
遅くに娘が起きてきて職場から呼び出し。休日だが急遽職場へ行かねばならぬことに。しょんぼり。
私の身体は一体どうなってしまうの、、、という不安と、優しくなった夫との時間がまったり心地よくなったのと。
とにかく受け入れるのみなんだな。「出来事は神の言葉」と信じて。