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日々のタワゴト                  

退院まで

▼〜11月22日 水曜日

前回、日記を書いてから幾日も過ぎ去ってしまった。

身体を繋がれていた、心電図、血圧計、酸素濃度計、ドレーン、点滴の口、導尿の管等々がすべて外れると、あとは快復を待つのみ!という強気の楽観に満たされていた私だった。

ところが、そうは問屋が卸さない。

ゼリー食から五分粥の一般食になると、毎回のように腹を下し、冷や汗、悪寒、怠さ、吐き気などの症状。

いくら時間をかけ、よく噛み、無理せぬ量で留めても収まらない。

食後一時間もすりゃ治まるものの、食べることそのものが恐怖。

(ふう〜。また食べなきゃならんのか。。。)

空腹感もほとんどなく義務感で食べものを口に入れる。私の最優先事項“本能”の中でも、最も出番の多い“食欲“が阻害されてしまった!生きてるのが楽しくないよ。


切除され、吊り上げられ、繋がれた消化器官も(なんだよコレは!)と、目を白黒させてたのかもしれない。

それでも、数日前からは徐々に症状のないことも増え、やっと光が見えてきた。

そして昨日、退院。

第二病院での長い長い検査の繰り返しの日々を共に過ごした、同室の食道ガンの方を残し出るのが辛かった。術後食べられない日々が続き、看護師さんたち、栄養士、医師らに、手を変え品を変え(食べてくれ!食べろ!)の攻撃を受けて辛そうだった彼女。2日前から「トマトとキュウリだけ」などに路線変更してもらって、ちょっとずつ食べ始めていた。「先に出てごめんね。ちょっとずつ食べられてるし、きっと近いうちに帰れるよ!」とハグ。互いに涙ぐむ。