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    日々のタワゴト                  

翳りゆく

▼11月13日  月曜日

 

週が明けた。

 

本を持つ自分の手を見たとき(ハッ!)とした。

 

ながいこと屋外での労働を生業としていた私。手の甲も常に日に焼けていたのに。指が白いのだ。

 

何だかオノレが憐れに思えてきた。そんな、か弱げな自分を見たことなどないものだから。

 

苦労した駄句をひとつ。 

 

腫瘍取りこうべ撫でられ冬隣

 

本:Wさんに戴いた柚月裕子『盤上の向日葵』が、たいそう面白くありがたかった。昨日から現れたダンピング症状の、ブワッと汗が出て寒気(?)がするのを越えたら、本で気持ちが紛れた。棋士達と、名駒と、刑事たち。なんといつても構成が見事な作品だと思う。勝負師魂のこびりついた私には興味深い作品だった。団鬼六の作品もそうだったが、将棋に金と命を賭ける真剣師の姿に心惹かれる。つい愚かな自分を重ね合わせる。

 

ギャンブル依存は、消極的希死念慮であると、以前何かで読んだ気がする。

 

をい、おまえさん、散々好きなことし散らかして人生を楽しんでおいて、それはないだろう!

 

病室内で、何かコソコソコソコソ話す声。本を読みながらも、ついつい耳に入ってしまう。同室の人がカーテン閉めてイチャイチャしてるだの、四人部屋なのにカーテン閉めて喋らない。なんのための4人部屋か、小さな声で喋ってたらうるさいと言われた、だの、いつまでもいつまでも気分の悪い話。おしゃべりな同室のお婆さんも、口を挟む余地なしでタジタジ。読んでた本が大団円だというのに集中出来ない。1時間も辛抱して、ついに「ちょっとHさんと、そのお客さん!悪いけど(悪くない)食堂か談話室でしゃべってくれる⁈人の悪口いつまでも聞かされたくない。私らみんな病気治しにきてるんだわ!」とブチギレおっか。

会計より、先月分の請求書。¥60030-