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日々のタワゴト                  

こねたい!

▼11月11日 土曜日

ポッキーの日
煙突の日
電池の日などだと知る朝。


食事後、日記でも書くかとiPadを持って食堂へ。

そうこうしているうちに、娘一家が顔を出す。孫たちと過ごし、あちらのお母様も見舞って下さり病室に戻る。

鎖骨下の点滴の口を取ってくれるはずだったのに、ほっつき歩いていたものだから、明日になったと軽く叱られる。

ビートたけし『アナログ』読み終え、良い話だけれどいまひとつ入り込めない理由はと考えた時、『火花』との類似性を感じた。つまり、この二人の小説は小説の体だけれども、根本が戯曲なのではないか、という仮説。戯曲を読み取るのは中々難しい。火花の漫才の場面や、アナログの主人公仲間の下卑たやり取りの場面というのは、本来、いわゆる「笑うとこ」なのだが、私はちっとも笑えない。彼等は読み手に「間」の解釈を強要してると思う。同じ会話も間合い次第では笑いにつながるが、のっぺりと文字で読んでも、その呼吸が染み込んでこない。、、、。んでないの?という自分なりの『火花』大売れへのムズムズに関する結論。


▼11月12日 日曜日

朝の大名行列回診で点滴の管を抜いてもらう。「これで解放ですよ!というH先生の言葉に思わずガッツポーズ。笑顔でそれを見守ってくれる看護師さんたち。

銀の匙14巻まで読み終える。

カリスマ書店員のKさんより、伺ってよろしいですかというメール。

たまたま病院が近いことを知ったので来訪下さると。楽しみに待つ。

昼食後、噂のダンピング症状。冷や汗がブワッと出て、なんとも気持ち悪い。しばし目を閉じ横になる。

すると、なんと三冊もの本を御持参下さり、ホントに感激。まずは孫へと下さった『こねてのばして』

さすがわかってらっしゃるというか、ヨシタケシンスケ。パン生地をこねる場面、なんとも気持ち良い。あたたかい。絶対「パンつくりた〜い!」ってなること間違いない。なんかあたたかくて涙が滲んで来た。そして、本にまつわるアレコレ話しが尽きることがない。楽しかったー。

病室に戻ると、所ジョージ先生が
「これから、隣のベッドに一人暮らしの年配の方が入りますのでヨロシク」と、言い残し去って行った。なるほど来てみて薬剤師との会話を聞いていてわかった。非常に不安感が強く一から十まで人に聞かずにはいられない。ややや、これは大変かも。私がiPadをいじっていても話しかけてくるし、ご飯はみんなの 覗きに来て自分にはそれは付いていないとか、幼稚園児並み。

うーむ。「〇〇さん、お利口にしていないと治るものも治らないよ」とかます。向かいの
Fさんが吹き出す。

少しだけ静かになったので、本を読み出す。ややや。これは面白いぞよ。

面白かったものの『Butter』は、アッコちゃんシリーズの進化系だよな。と思ったけど今回は違う。高村薫路線だ!柚月さん御自身も将棋を指されるらしい。

※完全に人違いだったことをご指摘いただく(>人<;)

カッコ悪!でも私らしい。ははは。


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