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日々のタワゴト                  

退院と、あわや急性アルコール中毒

▼9月8日(金)~9月9日(土)

初日にやたら寝てばかりいたものだから昨夜はほとんど眠れずじまい。

疲れ目に病室からの空が眩しい。だがしかし、午後には自宅に帰れるのだ。清々する。「せーせーする」を漢字で思ったことがなかったが、「清々」と見れば実にきれいさっぱりした気分のものだ。

6時に1本目の点滴開始。どの看護師さんも「三十分位です」と言う。たぶん望ましい標準所要時間は30分なのだろう。実際には少なくとも45分もしくは一時間を要するのだ。私のような気の短い者には一時間くらいと言っておいてほしいものだ。三十分の辛抱か。ならば(そのあと○○時になったら下のローソンにヨーグルトを買いに行こう)なんて、じっとしていること即苦痛!の、このおばちゃんは小さな小さな自由というオノレへの褒美を密かに用意しているのだよ。

一度も!誓って一度も30分で終わったためしがありません。早く入れすぎるよりは、、、という指導を受けているのでしょうがそれにしたって。

七時に点滴が外れノソノソし、朝ドラ~朝食~検温血圧測定他。しーーん。暇。暇。暇。そうだ。お向かいさんも今日が退院日の筈。大腸カメラだったらしく、トイレ通いが忙しそうで、今日まであまり話す雰囲気ではなかった。でも、互いに今日は退院だし。と、
「おひさま暑くなってきたので空調スイッチ入れましたけど大丈夫ですか?」
「回診が来たらもう退院して良いのでしょう?私はお昼にもう一本なんでアレですけど」
などと話し始める。

Kさんも、退院で心も軽やかなのか、そこから話が尽きない。

ニセコ方面にドライブするのが好きという会話からか私の生まれ故郷がK町であることに話が及ぶや、なんっと「私も昔住んでいたことがあるんです!」
とおっしゃり、そこから話が弾む弾む。

本州から5年生で転校してきたのが豪雪地帯の我が町。道路から階段を付けないと冬は家に入れなったこと。石炭汲みで鼻の穴が真っ黒になったこと。冬休み前の大掃除に窓からスコップで大量の雪を入れて長靴を履きスクラム組んで足で擦ったこと。いくつものカルチャーショックを語られた。どうやら学年は私の長姉と同じ。お兄さんは従兄の同級生、、なんて偶然も。

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会計が済んだあと、最後にはわざわざコンビニ洋菓子をいくつも持ってきて下さり、もうひとしゃべり。互いの健康と健闘を祈ってお別れ。

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長らく待って点滴が始まり、昼食もほどほどに済ませる。今までは完食してたけど、今日は自宅に戻るのだから、、、と、いつものようにがんばって食べきったりしなかった。

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永六輔を見送った娘さんの本も読み切り、合間に読んだ銀色さんの流氷体験旅話もデイルームに置いていく。在宅看護で親を看取った体験というのは、これから選択肢の広がりそうな死に方送り方の良い参考になろうかと思う。

点滴の終わった後も会計待ちでやや一時間。ADHDの私には本当にじれったい半日ちょっとの時間だった。たったの三日でこのありさまということは、まったく本入院(?)が思いやられる。

土曜は、またもパチンコで半日。しかもⅢ万Ⅵ千円勝利。うーむ。うーむ。ツキの総量について考えてしまう。

特筆すべきは抗生物質とアルコールの取り合わせの恐怖。絶対に飲み合わせはいけません。心臓がベッドを突き破りそうでした。たぶんアルコール分解酵素まで抗生物質が活動を停めてしまうのでしょう。恐ろしい即席下戸になってしまいます。二日目も!