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日々のタワゴト                  

ブザマの美学

▼9月7日 木曜日

同室の人が四時半位から、ものっそ活動始めた。「ヲイ」と思ったが、どっちみち自分も目は覚めてた。

6時 抗生剤点滴開始。
7時半 ひよっこ
8時 ひよっこ
08:15 朝食 ラジオすっぴん

合間合間に永さんの本など。次第に声が出にくくなり、呂律も怪しくなった頃の部分…流石に(永さん…それは、聴き取れないラジオ番組ってのは、上手くないんでないか?)と一時期は思い、しかし後には(あれで良かったのだ!断じて!)と変化したことを思い出した。テレビやラジオはニンゲンの生な「生き
死に」をそのまま供するのには向かない。と思っていたけれど、そんなことはないのかもな。送り手と受け手の意識のモンダイだわな。と。事実は歴然とそこにあるのです。

整理してキレイなとこだけ取り出してフローチャートみたいに人の人生を描いても何も明確にはならない。ヒトゴト→ジブンゴト
にはざらついた感じや、ブザマさが欠かせないんだ。きっと。

X線の時、車椅子で迎えに来られ「全然歩けますけど。でもせっかくですもんね」と撮影に。

昨日眠り過ぎて、流石に今日は全然眠たくならなかった。ビバリー聴いたり、デイルームで見つけた銀色さんの本を読んで舐めとんか?と思ったり。

仕事後下の娘が顔を見に来た。あまりに不器用な夫に「お父さん!少しは私を勇気付けること言ってみな!お前がいないと困る。がんばって治せ。って言ってみな!」と言うと、口を開きかけ、そして涙目になった時の話をした。

「しょうがないからさ、あれは励ましたことにカウントしといたわ」と。

あとは今後の治療の話や、家族で診断を聞く日のこと、軽トラキャンピングカーの話など。

明日は抗生剤を二度点滴してからの退院とのこと。午後になる。そっか〜。辛抱シンボウ。