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日々のタワゴト                  

へんろ二巡目2016春

3/4 金曜日
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シーパ.MAKOTOを6時前に出て伊予北条駅へ。JRで大西駅まで。0700着。駅にて(どっち側に降りるんだ?これ…)って右往左往してたら後方より「お遍路さんそっち!」と声が掛かる。「あーもう、ファスナー開いてるし!」とチャチャッと閉めてくださった。気の良いガッコのセンセ風の肝っ玉母ちゃん。「ありがとうございます!」とペコペコしながら笑えてならない。(なんでやねん。小学生の子っこかよ!)と。でも、助かった。

少し歩いてコンビニで一服してたら、建設関係風の耳の上側にピアス二つの青年が「お遍路とかですか?」(とかって何?)と思いつつ「はい!」
「どうすか?」
私「メッチャ楽しいよ。お兄ちゃんもしてみたら?」
「や~、興味あるんすけどね〜」
私「地元なら週末毎でも、きっと出来るよ」
「ホント興味あるんですけどね〜」
私「じゃっ!」「どーぞガンバって下さい!」

にーちゃん行かねーんだろなー。楽しいんだけどなー。

0805 延命寺着。お参り納経し終えたところで、地元の方らしき小さなおじいさんに話しかけられる。八割分からない!なんとなく当たり障りのない事を応える。次はアッチと指さされた山門を出ずに歩き遍路の表示に従う。道端のお地蔵様っち全員にシキミ(樒)と桜が一枝。こういう四国の方々の暖かな信心深さにワタクシドモ遍路も包まれております。
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smoothに1時間弱で55番南光坊着。ここだけが✕×寺ではなく【坊】。いかめしい山門の像が好み。納経所のオジサンが話好きで、前の婆さんと若者の孫二人。そして添乗員。えらい待たされた。

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0949出発。1032泰山寺着。ココは山門もなく巨大な看板が⬅に見えて…前回は見過ごしてしまいました。
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1119川横老人の施設前にあるヘンロ小屋 号で一休み。このそばには古い無縁墓。文政?天保安政?年号を見ながら深く頭を垂れる。昔々から人々は何かを求め願い旅をしていた。その累々たる屍よ!夢敗れ討ち死にされたと受け取ってしまっていたけれど、それは多分違うんだよね。きっと夢の途中だったんじゃないかな。様々な事情があり、供養もあれば祈願もあれは逃避行もあったろうけれど行動していたことには違いない。
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川を渡ると土の道。足裏が柔らかく受け止められてヨロコンでおった。サクラサクラなのはなのはな。サクラサクラウグイスなのはなのはな。

1210 第57番 栄福寺に到着。団体さん多し。大きな声とけたたましさを馬耳東風と受け流しつつ。。口の中だけで読経。納経。足を引き摺るシュッとしたカワイイ若い子がいたのですかさず声をかける私。好ましい。15㌔も先の敷島までダイジョブだったかな。

ここは『ボクは坊さん』の著者 白川密成さんのお寺。

空海の言葉とボブ・ディランの歌詞が隣り合わせに掲示されており情趣を覚える。
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1254出発。余裕なのでちょこちょこ写真を撮ったり風景に見惚れたり。1345仙遊寺 着。とはいえ超絶急なへんろ道を登らないと本堂には辿り着けない。噴き出す汗。汗。

宿坊の準備が整うまで…… けっこう待った。わかってる。早すぎる到着をした我々が悪いのだ。千葉からいらした歩きのご夫妻とお話していた。もう一駅前で降りるべきであったか。

お風呂でお遍路オバタン三人(関西からの車遍路さんも来た)で盛り上がる。

夕食時は、ナント全歩きなのに29日目という今春大学卒業就職だという青年も登場し多いに楽しませていただいた。
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「何になるの?」の質問に、のっけから「僕はゆくゆくは起業して年間数十億儲ける人になります!」
と宣言し、もうツカミはオッケー。

3日続けて50数キロ歩いたら高熱が出た話。キャバクラのボーイで資金を溜めた話。13000円の部屋に住んでいる話。高校時代から師匠と拝む大金持ちの尊敬する人が、色々やった遊びの中で一番面白かったのが歩き遍路だった。と言うので来てみた。など、話を聞くうちにコヤツはただのホラ吹きではないなと確信するに至った。未来のビル・ゲイツもしくはスティーブ・ジョブス君にビールを奢った私だった。やつは鯛飯を山盛り四杯平らげた。