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日々のタワゴト                  

秋の空

04:44目覚め。

昨夜は10月の旅行について検討したりで、いつまでも寝付かれず。一週間と長め日程なので、もし会社が休みをくれなかったら辞める方向で意思を固めた。3時間ちょいの睡眠。なかなか起き上がる気力が満ちず、ギリギリの六時にやっと起き上がる。

お弁当を用意し、ミズモノを凍らせたもの、半冷凍のものなど2.5ℓ分クーラーバッグに準備。

√274に程近いとあるパークゴルフ場に集合。草刈り。地元のお年寄りたちが水撒きをするというので、草刈りも終わるかどうかのところで、それ行け!と、草集めに移行。おかげで10時休憩も取れずに粛々と仕事続行。

11時キタヒロの土場へ移動開始。

休憩ぷらすお昼。

お弁当を黙々と食べ、30分ばかし昼寝。

テグスから刃に変えてひたすら笹を刈る。パークゴルフ場の芝のように易々と刈るわけではなく、一振り一振り(えいやっ!)と力を込めて作業。刃が木や石に当たると、物凄い勢いで跳ね返る。このキックバックで毎回毎回脚に痣ができるのだ。お風呂に入るたびに(無惨。。。)と悲しい。

汗が流れ、腕が痛み、呼吸が乱れ、ノドが渇く。そもそも、あのエンジン音は人を不安に陥れる。けど、一心に体を動かす。ツライ。辛くてツラくて恨めしくなる。休憩はまだか?と時計を見てもまだ一時間しか経っていない。腰のウエストバッグから水筒を出し、時々水分補給。刈払機用の混合ガソリンも補充。層になった笹の上に笹。天は笹の上に笹を作り、笹の下にも笹を作る。おまけに倒れておるのだ。アホかっ?!ワザとか?

真剣に機械を振り回す私の姿を見て、いつも渋い顔をしている偉い人がニコニコと笑っていた。

ポカンと、それを見、ホンの少し報われた気がした。少なくとも真剣に働いていることは伝わったと思った。

低賃金、重労働の悪条件のこの仕事が嫌で嫌でたまらないのだが、人間とは不思議なもの。

疲れ果てたころ、やっと休憩のサイン(唇の前でV)がきた。エンジンを止め、ゴクゴクドリンクを飲む。折りたたみ椅子を出し腰かける。空がどこまでも真っ青だ。車のつくる日陰の空気が心地よい。

嫌だし、しんどいのに、これがまた気持ち良いんだ。

一体お前はどっちなんだよ! 辞めたいのか続けたいのか。

んーーーー。

ワシにもよーわからん。

空が刻々と表情を変え、終業時には幾重にも重なった筋雲が空を覆っていた。大根の薄切りに失敗したような月も貼り付いていた。本格的に秋。

機材を四トントラックに積み帰路へ着く。

牧草ロールを作る機械が動いていた。一面に刈った草をロールの幅に揃える機械もあり、それを飲み込んでクルクルと巨大なクリームコロンが並んでゆく。道産子だけど初めて見た。

* いずこへか

転がりたがっているやふな

お茶目な顔つきの君ら

出来立ての

多分まだ乾ききらぬ

柔らかい牧草ロールたちは

緑の絨毯の上で

やや行儀悪く可愛らしく

ぽつん

ぽつん

また

ぽつん

食べられる前に

転がっちゃえよ

転がっちゃえばいいさ

シルバスタイン『ぼくを探しに』の

主人公みたいにさ

そうすれば

きっと

きっと・・・

(牧草ロールさんたちと、口を開けて、それを見ている人に捧ぐ)

2015秋  (ここで今日は蛍のテーマ)


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