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日々のタワゴト                  

2015 遍路 4日目

▼3/11  水曜

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朝食を頂き、宿前で全員集合。 

娘はバス停へ。我々遍路続行組は峠を越えに。曲がり角で見送られ只々登る。途中から新潟のOさんと、関西のUさんも合流。前半でY君が石に座り込み集団を抜けた。朝、あの親切なお母さんに説教を喰らったY君よ、、、。一周する頃には彼の中の何かが変わっているのかも 。

このつづれ折は何処まで?と上を見上げながら。シンドイが休憩を入れずに登り続けた。前回の遍路では一時間に5分から10分の休憩を!と思っていたのに、、、。やはり、競争心が捨て去れないのだね。自分も周りも。峠を超えたあたりから下り特有の腿前面と膝の痛み。そこに神経を集中しないように歩く。雪がチラつく中、幾人かが早い歩調で一人また一人と隊列のように歩く様を俳句に、、、と頭の中で捻っていたら、鶯の囀りが聞こえてきた 。

竹林や  初音の号令  遍路道      
白きもの  初音響きて  遍路征く

                                      忘坊(ぼうぼう)

季重なり?意味通じる?とか迷いつつ。

途中から遍路5度目のUさんと歩調が揃い、話しながら歩く。高めの響く声。田辺聖子を思わせる風貌。オマケに関西弁。自分の親の遺産で遊んでるし、旦那は何も言わない。と笑う。物腰の柔らかいNさんも、ベテランOさんも足が辛そうで、ときどき休んで後ろに行ってしまった。一方、金沢からいらした飄々たるAさんは快速。先頭を行く。

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遍路小屋でおにぎりを一つ。お接待の珈琲。

午後やっと13番、大日寺。そこからは、トントンと弾みがついた。

 

宿は16番観音寺前。この調子だと時間が余るし、明日を考えると、もう少し距離を稼ぎたい。迷いに迷って、3キロ弱先の17迄歩きタクシーで戻ることに。明日も此処まで運んでもらう。

 夕飯時は前に学生さん。とてもシャイでなかなか視線を合わせようとしない。けれど話しているうちに心の扉が少しずつ開いて、歩き遍路をしてたこと、明日帰ること、これから国家試験の勉強で忙しいこと、理学療法士めざしていること、弟が受験生ということ、友達と欧州貧乏旅行したことなど聞かせてくれた。。

夕飯後、部屋で日記を整理しようと打っているとノック。年配ロマンスグレーNさん。女性の部屋にスミマセンと、言いつつ、足が痛く夕飯時に相席したベテランさんの乗り物を使っては?という助言で頭が混乱したのだが、このコースはどう思うかと。宿との兼ね合いもあり難しい。気がつくと一時間経っている。ケツロンは出ず。スミマセンスミマセンと、去ってゆかれた。

これは自分への自戒。

兎に角、楽しみましょうよ、とドアを閉めた。

なんであれ、私達は「自分が選んで遊んでゆく」ってことか。