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某日:お腹の調子が悪く休んでいる孫の子守り。
泣きもせずに手を振ってママを見送る。
大好きなカーズのおもちゃで遊ぶ。ボール遊びをする。絵本を読む。寝不足で疲れてきた私が横になっていても、ひとり黙々と遊ぶめんこちゃん。私には理解できない言葉で独り言を言いながら健気に遊んでいる。時々笑ったりもしている。その、独り言が可愛い。
あのチビすけの頭の中にも、ちゃんと世界があり、空想の中で遊べるということが凄いことだなあ、と思う。ばあばも、そこで遊びたいが、悲しいかな!そこは立ち入り不可なのだ。ヤツも一個の人間として、すくすくと世界を育てている。寂しいけど人間って、ひとりだ。だけど、そこが素晴らしい。
お昼を食べて、絵本を読みお昼寝。寝かしつけたら本を読もうと持参したが、まんまと一緒に寝入る。目覚めて、目の前の公園で遊ぶ。
滑り台の階段を力強く登るシュン。たくましさに惚れ惚れする。
ボールを蹴り、走り、笑い、遊ぶ。
ギコギコとばね仕掛けで揺れる動物の乗り物に乗せると、バアバも乗れ!と「ん!」「ん!」と隣のパンダを指差す。恥ずかしながら55歳のワタクシも(コレ壊れないよね?)と、不安に怯えつつギコギコする。満足げにニコニコしている。
ブランコも風とスリルを楽しみながら乗っている。
「そろそろ、お家に戻ろうね」と手をつなぎ歩き始める。すぐに、足を止めたんぽぽを指差す。「たんぽぽきれいに咲いてるね」と言うと、しゃがんでジッと見ている。つないだ手を引っ張り「綺麗だからバアバも、コレを見なさい」とばかりに。私もしゃがませる。
何歩か歩く度に、「あんぽぽ」と言ってはしゃがんで見入る。
みつばも、つくしも、指差してしゃがんで、そして私にも見ることを強要する。回らない口で「みつば」「つくし」を連呼する。
うれしく、楽しい時間だった。
某日:石狩方面へ桜を眺めに行く。まだ、全然咲いていない。丘に登り、筋子と鮭入りの大きなおにぎりを食べる。
ハタハタの飯寿司と、鮭といくらのルイベを買って帰宅。
某日:夫と小樽まで釣りに。あいにく釣れていない様子。ダメもとでしばし糸を垂れるも空振り。海を見て満足し、早め帰宅。ベランダで七輪に炭を熾し、色々焼きながら飲む。
例によって例のごとく、黙して語らぬ夫とふたり、ただ焼き、ただ食べる。この静か過ぎる焼き肉を俳句に詠んでみようとするが、575には、なかなか収まらない。
こどもの日 炭爆ぜる音に 聞き入る夜
七輪を 挟んで手酌の こいのぼり
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/04/18
- メディア: 単行本
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某日:村上春樹を読む。マッサージを受けるように春樹世界に遊ぶ。どこにも居なさそうな、赤い血は流れていなそうな登場人物達なのだが、それでも魅力的。ストーリーを追い結論を探し求める小説ではなく、読んでいる時の心地よさが目的化していると感じる。そういう作家はなかなかいない。
某日:下の娘から小包が届く。引っ越しの時に、忘れた手袋と一緒に母の日の贈り物も。
モンプチ三ケ。ドクター.シーラボ。象印の水筒。水筒用ブラシ。
てぶくろを忘れたばかりに、早めプレゼントがもらえた。
手紙には、私の夏場のパートが始まるので、
「仕事がんばれたらいいなーと、水筒と、日焼けしそうなので、前に良いと言っていたやつだよ。お父さんは猫に猫缶あげて、猫と仲良くして下さい(笑)」
とのことだった。ありがたや。