■  日  日  夜  夜  ■

    日々のタワゴト                  タワゴトです。

広がって広がって小さくなる小さくなってありさんになあれ

▼2/1~2/14

 

某日:朝思い立ち、急に誘って職場友人らと己が体を燻りガッコ状態にして炭焼きの鶏を食べに。いつ行っても煙たくて旨い。ビールを飲みながら・・・は達成されなかったが、皆の顔も見られて話せて良い一日だった。「替えのパンツを持ってこなかったから、温泉には入らない」というツワモノがいたわけだが、カメ友人の機転で全員入ることができた。めでたし。

 

某日:ランチのち映画のち飲みへ。すべて良し。楽しかった。立ち飲み屋さんと、晩酌セットの安いお蕎麦屋さん、大いに気に入った。某嬢とのお話も楽しかった。人に歴史あり。なんにつけ悪意も魂胆も忌憚もなく訊き、人との距離感を詰め過ぎる傾向のワタクシだが、今日はダイジョブだった、と信じたい。

 

某日:すわ!老父ボケたか?と実家へ。体調がすぐれぬ故では?とネット知人のアドバイスを戴いたとおりだった。呼吸が苦しそうで、喘鳴がひどく、同じ部屋で寝ているこちらの方が息苦しかった。翌日、着替えを手伝った折、父のお腹が膨らんでいるのに気付く。姉に言うと気が付いていなかった。

 

・某日:父入院の知らせ。

 

・某日:お礼の手紙を三通書き、チョコレート屋に買い出しに。遍路でお世話になった方々等にチョコレート他を送る。ついでに下の娘にもうどんとチョコ。気になっていたことをこなして、少しだけすっきり。だが、まだ、あの方もあの方も足りなかったか。と後悔。

 

某日:図書館にて本を借りる。『空海入門』『感応連鎖』次の旅で立ち寄りたい直島についても書いている『遠い足の話(いしいしんじの紀行日記)』を偶然見つける。繋がる繋がる。広がる広がる。

 

某日:伊藤比呂美『父の生きる』読了。思うところ身に積まされるところ多々。年寄りと関わることの、もどかしさを共有。だが、この人は何を書いても湿っぽくない。素晴らしい資質。

 

某日:父の髪がボウボウ。だがロクに口もきけぬ父に、床屋に行く体力はない。思い切ってamazonにてバリカン購入。二日後届いて自分の頭で実験。切れ味はかなりのもの。だが、前髪消失。夫ににやりと笑われる。屈辱。三回ぐらい鏡を見ているうちに自分は慣れた。他人は、もっと早く見慣れる(見放す)から大丈夫。

某日:ラジオにて水道橋博士樋口毅宏の対話を聞く。樋口さんの小説は読んだことがなかったが、なんにでも思い入れの強い感じとか、非常に面白い。小説に、その思い入れを、すべて(たとえば好きな歌の歌詞など)織り込んであるというのも。極端に言えば、小説自体よりも、その思い入れのあるもの原典に当たってもらうことの方が大事。と言っちゃいますか。そうですか。本を読んでみたくなったが、猟奇的?とか聞いちゃうと守備範囲から逸脱。まずは賛否両論の『タモリ論』をどこかで読んでみよう。

 

某日:それを持参し入院した父の様子を見にゆく。点滴の他に、酸素の管を入れている。しかし、痰を吸引してもらえるので、ゼロゼロが治まり、少しは楽になったようだ。だが、まだ無理だ、と姉が言うので断髪断念。看護師さんが、小耳にはさんで「お風呂に入れてもらえるし、明日どうですか」というので、本日強行。座ってもいられないので、髪は散らばるし後頭部が残る。もういい、もういい、残しとけというが、辮髪じゃあるまいし、と、素人床屋魂をなだめつつ、姉の目を盗んで、ちょちょっと切るのが大変だった。まあ、一応恰好はついた。

 

某日:父の症状は胸水腹水と足のむくみが少し。かと言って、すぐにどうこうではない。…と思いたい。深夜、父が今、どの程度危ない状態なのかの話。母は最期の時まで普通に会話できたよね、という話になる。立派だったね。と。

姉は、父の時も、きっと自分が看取ることになる確率が高い。それが、とても嫌だと言う。「しゃあないっしょ!人は皆いつか死ぬ」としか言えない。むしろ自分は、看取ってやりたい。看取って、ちゃんと亡くなってしまった事実を感じたい。死ぬ前から縁起でもないけれど。「その時」が本当に、そう遠くはないのだろうと、苦い苦い薬を飲むときのように、ちょっとずつ飲み下すよに己に納得させる。

 

某日:腹水について調べて、やはり楽観はできないと知る。末期症状のひとつ。腹水とは血液の成分が染み出したようなもので、抜くだけでは体に必要な成分を大量に失い、大きなダメージを受けるということも知って、どうすれば・・・と、どんより思う。抜いた腹水の中の大事な成分だけを点滴で体内に戻すというCARTなる治療法がある、ということも分かった。従妹の子が勤務する病院で、それが行われていることも載っていたので、少し相談してみようと思う。救急車で搬送してもらえるのかどうか。。。つい、この間、父さんの体をいじめるような積極的な治療は、しないでおこうか。と話し合ったばかりだというのに。

 

本日:夫と間に合わせ的食卓を囲むバレンタインデイ。Kから、くまもんパンツ。せめて…とケーキ屋へ走り、ガトーショコラ。小さいのに¥1800-。食べて口の中が甘くなり、Sの字さんのたらこスパツイートを見て、いいな。。と塩分を欲していることの確認。チーズおかき、チータラなどとケーキと麦酒が三つ巴で私の腹を膨らませる。膨張し続ける宇宙の空恐ろしさ、途方もなさを体感。