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日々のタワゴト                  

《遍路24日目》 善根宿 柏坂(愛南町)~ビジネスホテルパール(宇和島)

わらじ

▼1/26 日曜日

 
555目覚める。書きかけ日記を打ってしまおうと、しばし布団の中。急に大音量でスイートメモリーズが流れ驚く。六時の合図か。都会では絶対これはない。生活時間帯がほぼ似通っているから、これでいいのか。少数派の夜型には辛いだろうな。
 
好きな時間に出発可、と言われていたが、支度がノロい。朝出かける女将さん夫妻が寄ってくれた。旅人ノートにあった通りの優しげなご夫婦だ。釣り宿として使う方もいらっしゃるらしい。ここもいつか訪れたい。善根宿をやっている方々の人柄に惹かれる。廃校か営業してない温泉でライダーハウスが出来たらいいのになぁ。大岐の浜の女将さんが言っていた「お遍路をした青年たちは、次に来ると皆成長し変わっている」という言葉が心に残っている。こうして旅に出てきて人と出逢うのも良いが、定点で通り過ぎてゆく旅人に会える暮らしもいいじゃないか。おとっつぁんはなんて言うかな。
 
07:23歩行開始。予定していた柳水大師、清水大師を通る山路は昨夜の雨で危ないよ、というので今日も国道を行く。途中木に立て掛けた大きな草鞋が立っている。
 
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がんばって歩いていたら、軽トラのおじーさんが「そこまで、乗ってくかい?」と声をかけてくれた。乗りはしないが嬉しいしありがたい。
 
岩の上に小さな祠。こういう人知を超えた何かに縋る人間の気持ちを、切なく愛しく思う。危険な海での暮らしに「祈り」は欠かせぬものだったのだろうな。 
 
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歩行者専用トンネルには、タイル画がイッパイ。
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一生懸命歩いていたつもりだが、今日は足が進まない。風も強い。菅傘が飛ばされ首が絞まる。足裏もふくらはぎも、足の付け根も、どこもかもが痛い。こうなることを加味して短め設定した宿も辛うじて辿り着く有様。
 
42348歩  25.4km  344分