山頭火せんせーーーー!
▼1/24? 金曜日?
女将さんに7時に送られ、水車そば真念寺横からスタート。昨日の後半に何かを会得した気がする。スタスタと峠を登る。今日は、一日山と山に挟まれていた。なかなか良いペースで歩けた。地図には載っていない遍路道を通ったのが良かったのかも。アップダウンがキツい。本当に下りは嫌だ。後ろ向き歩行も、広い歩道がなければ無理だし。
時折、このような、地域の言い伝えや、歴史を示す看板がある。さわさわ〜っと昔々に思いを馳せる。ひととき。
10:30頃に下着忘れたよ。と電話が入る。たしかに物干しから外したパンツを二枚畳んだ記憶はあった。よくわからないが女将さんは、魚の卸しもしているらしい。私が今日お参りした延光寺近くのお店に荷を出すことになっていたので、その車にパンツ二枚も便乗させてくれることになったのだった。
民宿 大岐の宿 優しいお母さんがお世話してくださいます。星も素晴らしいです。みんな泊まるといいよ。とても大きな建物なので経費がかかるけど潰れないでいて欲しい。38番まで、日帰り戻りうちが可能です。時間が許せば、歩けたとこまで送迎もして下さいます。
CM 延光寺前 あるね屋 も、よろしくお願いします!
しかし。お詣り後、あるね屋さんという店を尋ねると私が予定より早く着いたため、おパンツ様が到着していなかった。応対してくれたのは、ベッキーに似た雰囲気の可愛くてハキハキした女の子だった。連絡を取ってくれて、一時間後に届くことが分かった。「はて.困ったな…」7km離れた町まで進む予定だったのだ。というとベッキーが「宿毛なら届けられますから宿が決まったら電話して下さい」と言われ恐縮しつつお願いしたのだった。
で、店を出た私は一刻も早く歩き終わりたくて走り出した。あんなに歩いたあとだというのに。これが不思議と気持ちいいのだ。昔、走る婆さんの伝説があったが、今頃この街界隈では、荷物を背負い杖をついて、ゆっくり走るオバちゃん遍路伝説ができてるかもしれない。アレを見てしまった日は、不思議と何かをなくする。なんつて。
なんだかんだで5km走った。だが、宿を決めかねたまま来てしまったので、止まらざるを得ないのだ。止まったが最後、動かざること山の如し!!ってなったとき、風のようにベッキーがやってきた。車が止まり小さな荷を差し出してくれた。百万言を費やし礼を言いペコペコ。
こうして荷物はバケツリレーのように、私の手に渡った。パンツは厳重包装されていた。星空の宿 大岐の浜 の女将さんとのご縁が、また太く強くなった気がする。絶対また来る。
てか足動かないんですけど。しばらくさまよって候補の宿を見て回る。一度は、エエイ!もう妥協するよ!と、一件のホテルに入ったのだが、誰も出てこない。見回すとあまりに雑然としてる。へなへなして歩き始めたらタクシー会社があった。
実は遍路道からは少し離れところにキレイなビジネスホテルがあったのだ。遍路以外の事に足を使うのを躊躇していたのだ。結局タクシーでホテルに行くことにした。明日、少し損をするが妥協。
荷物を並べたり、お風呂に入ったり、地図を見たり、夕飯を食べたり。そこへ夫からメール。昨日以布利でお金を下ろした時にゆうちょのカードを忘れてきたらしいのだ。まったくゆるくない。
考えてみると車ならば一時間半もありゃあ着くんだが。。。電話をすると、自動音声が「ただいまの時間帯は、このサービスはおこなっておりません」って言ってて、でも、その向こうから「もしもし!もしもしっ!?」と小さい声で男の人が出ているのがわかるのだ。
歯がゆい。
この地域の統括している郵便局(休日でも応対してる局は)どこなのだ。
おおお おおお
どうしようもない私が歩いている 種田山頭火
梅ノ木公園から延光寺への道で、この道で合っているよ。と丁寧に道を教えてくれた東雅秀さん
今日もたくさんの方にお世話になった。お世話をされて、この方この道55年のツワモノ。それが私。どうしようもないワタシも歩いている。
本日の移動:
歩行の記録はiPhoneアプリのMOVEを使っている。ヤツは速度で捉えるので歩いているのに自転車として記録されたり、走っていたのに徒歩と記録したりする。アホめー。
真念庵下発 07:04
47分
ドコカノ町内会会館 07:51-08:05
37分
道を聞く 08:42-08:55
34分
上長谷
50分
宮ノ川
54分
未知を訊く12:16-12:26
66分
延光寺 14:01-14:05
7.8km
ホテルアバン宿毛着 16:28