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日々のタワゴト                  

《遍路15日目》 レインボー北星~34)種間寺 35)清滝寺 36)青龍寺 みちづれ

▼12/11

「さんか」と打っても ▼ がズーッと下の方にしか出て来ない。その位、日記と御無沙汰していたということ。もう、記憶も薄れてしまったけれど、遍路第一弾最終日のことを、歩数計アプリとかてにかかを頼りに簡単に書いておく。

[今日は、漫画読んでもう寝る。明日は、旭川からいらしてる女性と、ちいと過酷な登りあり30kmにチャレンジ。36クリア出来なければ途中で帰る。そして、次はそこから。]
これが前夜のつぶやきだった。

前日に旭川のUさんと約束したように、6時から朝食を摂り、6:30に宿を出た。靴を履き笠を被るUさんを待っていると「ごめんね。ひとつひとつの動作がもう遅いの。ごめんね」とUさん。「いや、なんも。」北海道弁の通じる相手とご一緒できるのは嬉しい。

夫が先に帰ってからというもの、全ての行動は自分で決めるしかなく、我知らず緊張に支配されていたのかも。今日は同行三人。やれ、うれし。

06:31高知屋さんをスタート。Uさんも、気合が入っている。今日は30km歩くというんで、互いのペースを「こんな感じでいいですか?」などと、確認しつつ歩む。話し相手がいるってなんてイイんだろ。一時間ほどで種間寺到着。

08:04種間寺参拝

そこで、ショックな出来事。納経のときに「あれ?33番は、どうされました?」と言われ始めて気付いた!余裕でお参りして、肝心の納経をしてなかったのだ。呆れる。兎も角、日程を考えると逆戻りも無理だ。次回に託そう。

朝、食後間もなく出発したのでダンダンとお腹が傷み出す。

執念で仮設トイレを見つける。。。が、人を待たせながら「大」をするってのは、此れはナカナカないことであるし、冷や汗ものである。ともかく、用は足りた。ざっつおーらいじゃ。

さらに、歩を進める。

宿の女将さんに、「高岡の町でタクシー会社に荷物を預けてお寺に登るといいよ」と教わったのだが、肝心の会社名を聞いていなく、結局は担いだままで、ワッセワッセと登った我々であった。35番清滝寺に10:55到着。いいペースだ。どのお寺もそうだが、眺めが良いのは、苦労して登った事への最高の労い、と思うのだった。写真を撮ったり撮られたり。

そして、足に負担のかかる下り。突然Uさんが、クルリと向きを変えた。そうやって後ろ向きに進むと昔傷めた膝への負担が和らぐのだと教えて戴いた。真似してみたら、たしかにその通りで、膝は勿論のこと腿の筋肉のツッパリが全くないのだった。下りながらUさんの杖を引く音を思い出す。そして、下界に下り、11:52 うどん屋へ。辺鄙な場所なのに随分と混雑している。

おにぎり付きでペロリと平らげた。

そこから歩きに歩き、長い長い宇佐大橋を渡って更にしばし歩いたのち、Uさんの今夜の宿、三陽荘に到着。そちらで大きな荷物を預かって戴き、青龍寺へと向かう。

そして、予定より30分位早く到着。「やー!okkaさん強いわ〜!」と言われたから、きっとUさんの身体に、かなり無理をさせてしまったかもしれない。でも、ご縁をいただいたUさんと、楽しく話をしながら一日歩けて本当に楽しかった。ありがとう四国。そして、お大師様。


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などとシミジミ思っていたら、キャップを忘れてきたことに気付いた。

もう、あの階段を戻る気力はない。マジックテープもバカになっていたし、今日で一区切りだし、と諦める。炎天下の夏も、吹雪の冬も初めてのお遍路も苦楽を共にした帽子よ、さよーなら。

三陽荘に戻って、荷物を受け取り、宿の前の足湯に…・・と思ったのだけれどバスの時間までにそうない。宿の前でしばし待つ。待てば時間は長い。汗をかいた身体に風が冷たい。いいよ。入って休んで。というのにUさんは義理堅く私と一緒に外で待ってくれた。そして、手を振り見送ってくれた。

途中、何度か道に迷いそうになる。…と、いうより私が迷走しそうになるたびに、Uさんが地図を見せながら「今、ほらココでこの道がアレだから、こっちじゃないかな」って優しく正して下さりおかげさまで青龍寺まで打ち終えることができた。本当にお世話になりました。

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ドラゴンバスで橋を越え、高岡乗り換え、一時間で高知駅に到着。が、深夜バスまで5時間もある。

デカザックをコインロッカーに預け、杖も見えにくい所に隠して、探検に出掛けた。ところが高知駅周辺は案外寂しい。適当な居酒屋もレストランも見当たらない。たまに見つけるとオジサンでいっぱいだ。
食を断念し、アドレナリンタイムに方針変更。

やっと見つけたホールで俗世リハビリテーション。一円パチンコで、多少は出たものの最終的に全ての飲まれ、ハイ。それまでよ。

結局、たいした脳内物質も放出されず腹減りを思い出し、再び食堂探訪。

かなり歩いて、やっとオサレな炉端焼き屋を見っける。

若い人で一杯だったので、カウンターの片隅で藤竜也してきた。煮込みも焼き鳥も美味しかった。むろん麦酒も!

その後、一悶着あった訳だが、それはまた別のお話…。

52473歩42.2km 街を彷徨いすぎたなり。