さあ階段だ。今日こそは雨になるようだから、やや急ぎ足で参ります。 pic.twitter.com/D0EqsmuIFs
— おっか (@55okka) December 9, 2013
次の寺まで9.2km。足も痛くてへたってきた。用水路の蓋がちょうどいい高さなので、休憩。ニラの畑の真ん中を歩く。正面から軽トラック。横によける。ぶー。と停まる。「お遍路さん!あと500メーター位で休憩所あるから。トイレもあるし。そこが29番までのちょうど中間だから。」こう言った声かけは本当にウレシい。「お遍路さん」そう呼ばれることも体に馴染んできた。心の中でお遍路さん気分に浸り、おへんろさん、おへんろさん、好い響き……。と、ゆらゆらしていた。そして、29番日本史でお馴染みの国分寺。紀貫之もこの辺りに住まいしていたのね…。
一本だけ咲いていた桜がうれしかった。大きな枝垂れ桜もあったから、春の花へんろの頃にはさぞ美しかろう。そして春かと思えば思いきり秋の光景も。
心を掴まれたのはコレ。
それを望む人がいましたら、叶えてあげて下さい。 と祈りもうした。
のつぶやき。
やや空暗くなってきた。歩いて歩いて宿到着!だが誰も出てこない。荷物を置いて30番 善楽寺へ。
ひと気なく淋しかった。足も痛む。今日はココまでだし、としばらくボンヤリ。なぜか気持ちがなえてる。
宿へと歩を進めてみれば、意外に近かった。
入口を入るとカウンターにおばちゃんがいる。伝票を帳面に付けている。
「こんにちはー!」反応ない。「すみませーん!」もしやコレは聞こえてはいるが、今これを付けてから…。ってこと?躊躇し行ったん椅子に座ってみる。だが。と、肩を叩いてみるか?とカウンター内側に入って、歌のお姉さん体操のお兄さんみたいに大きな声で「こんにちはー!!!」と言ったら顔を上げてくれた。宿帳書いたら「相部屋にしますか?個室にしますか?」と。(他に客いるか?いないべ?)とどっちでも。と言ったら睨まれたので「こ、個室で…」と答える。では「6000円です!」払う。
「こちらに」と案内されたのは店外。100m下のアパート。前まできて「あ、やっぱり下でイイわ。あの階段の下の部屋入って。鍵は食事の時…と、言いかけて「取ってくるわ」と戻っていった。空いてるんかい?とノブをひねると空いた。正面にそれぞれ布団の敷かれた六畳間二つ。うーむ。これは相部屋なのでは。絶対、相部屋5000円、個室6000円の間には線引きがないぞ。してやられた。
近所にお店ありますか?と聞けば「坂のずーーーっと下」「じゃあ食事の前だけどビール持ってきて頂くことは?」「今日はお兄ちゃんが風邪で寝ててぇ」はいはい。もういいわ。テンション下がりまくってもやもや。選択を始め、お風呂にお湯をためながら、最終的に買いに出る選択。山頭火先生!
合羽(カッコいい奴ね)を着て山谷袋を下げて出陣。そして買うたった!
おお文明の光よ!にわかに雨まで降ってきたぜ。