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日々のタワゴト                  

中年夫婦、秋を味わう

▼10/2 火

目覚めると、すでに夫は朝食を済ませていた。今日は代休だそうだ。

朝ウォークはM駒内公園。雨上がりで酷く冷え込んでいる。今年は、いつまでも色付かなかったナナカマドの木。中の一本に鮮やかな真っ赤の葉っぱを見つける!(おお。やっとかぁ。。。)と本格的な秋の到来をヨロコブ。数日で羊蹄も初冠雪の声を聴くかな・・・などと想像する。思えば十八歳までの人生のほとんど半分が冬だった。雪かきがあっても、運転がしづらくても。灯油代がかかっても冬が好きだ。---僕のココロに冬よ来い--だ。

帰宅して朝食。食後のコーヒーを飲みながら「ねぇお父さん、雨降ったし、急に寒くなったしさ、そろそろじゃない?行ってみる?」と誘う。

読む本、ラジオ、お茶、一応お風呂道具など準備。川釣りの竿も持ってもらう。

峠を越えてK町ゴルフ場上の山に入る。

車が止まったら長靴を履き、軍手をして笹薮を漕いでカラマツ林に入る。気が付くと夫はもう見えない。早速袋を出していたから、もう採れたんだろう。自分も地面に目を慣らすように目を光らせる。歩いて歩いて枯葉の陰に光る茶色を見つける。(やった!)小さいけどラクヨウだ。ポツリポツリと探しながら松葉や葉っぱが入らないように袋に入れる。そして、小一時間もたった頃大家族の落葉キノコ一家に遭遇!!舞茸は山中で舞茸の大きな株を見つけると嬉しくて舞い踊りたくなることから命名されたというが、落葉キノコ、正式名称ハナイグチだって負けていない。ポコポコ生えている様を見ると嬉しくてしょうがない。満足して「おーい、おーい!」と夫を探し車に戻る。私が車方向と踏んでいたのは、全然見当違い。あなおそろしや。

山を逆側に降りた堰堤そばで竿を下ろす。すっかり海釣り派になってしまった夫は仕掛けを結んでくれて黙って見ている。流れが静かに渦巻く淀みに糸を流す。ツンツンっ。来たか?来たのか?グイっ。と引っ張られて竿を上げる。十数センチの魚がついている。ひれの縁がオレンジ色だ。・・・ウグイかよ。もう一度イクラを房掛けして竿を投げる。繰り返す。堰堤から流れ落ちる水がしぶきを上げる。ドドド。ザーザー。静かな山に川の音だけがする。白い泡から出て来る目印のピンク色を見失わないのも、年取るとゆるくないんだ。これが。おっ!?淀みで糸が逆方向に流れているぞ。来たか?来たのか?期待に胸躍らせ竿を上げる。お?きれいな魚体。大きくないけど清流の淑女ヤマメだ。リリースするつもりだったが、合わせがとろくて糸をすっかり飲み込ませてしまった。自分は、もう満足したので、もう一本の竿を延ばさない夫に竿を渡す。何度か竿を投げてすぐに竿を仕舞う夫。

帰り道、郷の駅にて一袋100円のカクガイ北アカリと大根100円を購入。カクガイとは規格外のこと。少し小さいだけ。何の問題もない。

おやつに粉吹きいも。

配達仕事先で、写メを見せつつ山菜採りが好きなおじいさんに獲物自慢。くふくふ。

夕飯は、大根と鶏肉、ちくわの煮もの。今日は酢も入れて。落葉とジャガイモのお味噌汁。ヤマメ塩焼き。鮭飯寿司など。

本:未読本:佐野洋子『こども』入手。Twitter 佐野洋子bot増補に役立つか。