▼〜8/7
私はもう、日記を書きたくない。
なんでかというと、何をやっても楽しくて楽しくてたまらなくて、言葉にするのがもったいないからだ。
これからは、ごはんのことだけを記すことにし、書きたくなったらまた書くことにしよう。
「生まれたまんま」みたいな文章が好きな高山なおみさんが、少し前の日記に、こう書いていらした。ふーーん。そうかー。そういう風に思ったことはなかったな。と、しばらく手が止まったまま考えを巡らせた。
読了本:記録忘れていたものとかも。
島崎さんの描く女性たちの一筋縄ではゆかない感じが。ほんと凄い。へルタースケルター宣伝のwowwow番組を見て良かった。どの人も凄い凄いと思ったし読んでいて嬉しくなる。が、身近にいるとしたら、話は別だろうな。やっかいかもなぁ…と思わざるを得ない。
長嶋小説は読者に緊張を強いない。そこは実に素晴らしい。図書館でのこどもたちとのやり取りなど、懐かしくてニヤニヤと思いだしながらぬるくもなく暑くもない温泉に浸かるがごとく読んだことだった。愉しませていただいた。
93歳のミドリさん最高!本当に風変わりで面白い建築&人物&ルーツドキュメントだった。普通の民家に隠し中二階をつくるとか、隠し扉ウを付けるとか、間貸し用の部屋に意匠に凝ったタイル画をあしらうとか、とても興味深い。自分ちに掘りごたつや移動書架を作った私としては、お友達になりたいカンジ。新潟村(江別)のミドリさんが生まれた家を訪ねてみたくなる。そして、もう一度家が建てたくなる。
『幸福な日々があります』は、離婚小説。構成が面白かった。なぜ、最後に幸せ最高潮の頃のを持ってきたのか、普通は、そして最後にどうなったのか、が来るのが普通じゃないか?と、色々考えてみた。
本文中にあった、(時を経て)幸せではなくなったとしても、幸せだった時間が消えてなくなるわけではない。という部分が、おそらくは、その理由なのだろう。「離婚したい」と思うのって、結局こういう部分なんだろうなぁ・・・と思っていたら、今朝見た「あさイチ」村山由佳さんも、この小説のような「幸せ離婚」をされたと語っておられた。私が、もし離婚することがあるとしたら、他人には「何贅沢言ってんのサ!」と言われそうな、こういう理由なき離婚事情かもしれない。
自分の心の声と家族のありようが微妙にズレテ気持ち悪い、自分のままでいたい。そういうやつ。
そして、新しく読み始めたのは『おかえりMr.バットマン』(佐川光晴)。木皿泉をして「こんな世の中だけど、佐川さんを読むと、まだ大丈夫って思います」と語らせしめた本。これまた、離婚したい主人公の話だった。逆に男の人が主夫で翻訳家。彼も家を出てやる、出たい、と思っているのだった。現在1/3ほど。話は面白くなってきたところ。
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八日夜
「通知箋」は北海道特有のコトバ、と小説に書かれていたことから、トランプなどの「テンを切る」もそうだよ。と朝倉さんからご指摘いただき、北海道弁話でしばし盛り上がった。Yahoo知恵袋の
てんをき・る【天を切る・纏を切る・纒を切る】
(連語) 花札・トランプなどのカードを切り混ぜる。「よくてんを切ってください。」
てん 【纏】
仏語。まつわりつくもの。煩悩(ぼんのう)のこと。纏縛(てんばく)。
に括目。