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日々のタワゴト                  

やりすごす

▼7/30

朝から暑い。

昼くらいになって、やっと本屋へ。目的は柴崎友香の『わたしのいなかった街で』。五十音順の棚の柴崎友香のところにも、平積みのコーナーにもない。ふと見れば、読みたかった綿矢りさ『ひらいて』が平積みになっている。掲載された文藝雑誌が貸し出しOKになったら借りようと思っていた。でも、商品券あるし、読みたいし買っちゃえ。と手に取る。ないはずないよなー。と検索機のところまで行く。あるある。ちゃんと入荷してる。番号の書棚をしげしげ眺める。あったー。「シ」の棚の端の方に三冊並んでいる。この書店は、いつからか非常に棚の並べ方が実に雑になっている。五十音順をちゃんと把握していないのか!?と、行くたびに(投書したろうか)と苦々しく思う。

二冊で端数が800円と多いので文庫を一冊物色。長嶋有の未読文庫があった。それも購入。高校の図書室が主な舞台だ。

ミスドでゆっくり読もう、と向かうが酷く混んでいる。そうか。夏休みだ。子連れのお母さんが大量にいる。帰ろうか迷うが、暑い自宅に帰る気がしない。並んで待ち、喫煙可のコーナーに座る。

コーヒーを飲みながら三冊を最初の方だけパラパラ読む。隣に中年の男女がいる。声が大きい。なにやら仕事の話をしている。書類を書いたりもしている。声の大きい人は総じて押しが強い。そういう人が苦手だ。わたしは、いつもモゴモゴものを言う。たぶん根本的なところで自信がないんだと思う。生きていていいですか?端っこの方で嵩張らないようにしてますから…って感じだ。

ここではスラスラ読める長嶋有を読むことにした。この人の書く小説の登場人物は皆余計な力が入っていなくて暑苦しくなくて良い。(さすがはニコニコ堂の御子息だよ)と思う。

いやいや二時過ぎに自宅へ戻り、配達に出る。できる限り涼しい格好でと、半ズボンのような長めキュロットと、肌に着かないシャツで。が、これが裏目に出た。十数件目でヒラリと自転車に乗り漕ぎ始めたつもりが、空が回り、ゆっくり、ゆーっくりと倒れた。見れば酷い擦過傷。倒れた拍子に水筒も落としていた。それを取りに戻ったりもたもた。

夕方姉に電話。暑さで父も食欲がないらしく、だましだまし果物やソフトクリームなどで補っているとのこと。「明日はじいさんの誕生日だから、水ようかんにロウソク立てて食べさせてや」と言う。

夜、涼しくなってから歩きに出た。iPhoneアプリの懐中電灯を点滅させながら歩く。去年の冬に歩き始めた頃の長くゆるい坂コース。適度な負荷が効いている気がする。坂の最後で街の灯りを見下ろすのが気持ち良い。45分くらいで戻り、本日三回目の水風呂。

体操も何も見ずに寝た。日本人の三割くらいは、こんな人もいるのだと思う。