■ 日 日 夜 夜 ■

日々のタワゴト                  

不足はない

▼4/25

夜が明けて寝床から立ち上がり、いつものように弁当をこしらえる。

一日二回パンツを穿き換え、二枚のトーストとコーヒーの朝食を摂る。黙々と仕事を終えたら、自転車で真っ直ぐ帰宅。愚妻の用意した夕飯を黙って食べて麦酒を一本。焼酎のロックを一杯。

お風呂に入って汗を流し、猫にちょっかいを出してナイターを見終えたら床に就く。

そんな男と早25年。か。

本とパン、煙草に携帯灰皿、ワシワシとワンショルダーのバッグに入れスクーターで公園に。陽のあたる路を歩く。枯れた芝生の上に置かれたベンチに掛けて、大好きなヒトの愉快な対話が書かれた本を読み微笑む。香ばしいパンをカフェオレで流し込み、公園をひとまわり。

帰宅して休んだら自転車を転がして新聞を配る。

フキを刻み油揚げを刻み、玉ねぎキャベツ椎茸お肉みんな刻んで、ニシンをロースターに入れて焼く。お湯を沸かしてお味噌汁も作る。

「お帰り〜」と返事のない夫に声を掛け、炊きあがったご飯を盛って食卓を整える。何も言わぬ家人を黙してニッコリ見て(美味しい。。)と心の中で思う。お産を控えた娘に様子伺いの電話をして、少しのお酒を飲みナイターを見ながら傍らのネコを撫で、稲葉を称え、翔を鼓舞し、よかったよかったと言いながらお風呂に浸かる。

病に真っ向から立ち向かう、あまりに強い女性編集者の手記を尊敬の念を持って読む。風の音と伴侶の寝息を聞きながら眠りに就く。

そんな風な毎日。何一つ不足はありません。

ニセ夫婦漫才?笑いひと筋23年信頼のラジオビバリー昼ズ?毛のない生活