■ 日 日 夜 夜 ■

日々のタワゴト                  

もろもろ

▼3/8〜3/11

ぷらす気温になると皮膚を覆っていた心理的鎧を脱いだよう。もう歯を食いしばらなくても配達できる。ザクザクで歩きにくかった小路もずいぶん溶けてきた。

仕事後K町へ。

姪のチビが急性糸球体腎炎とかいう病気で入院。溶連菌感染症がもとで。「おれのオシッコ赤かったさ!」という自慢で発覚。二週間程度入院。姉を送ったり、一時帰宅の姪を送ったり。チビ2号と遊びつつ守。ミニカーを走らせ遊ぶ。数分の間に「赤」「青」「オネンジ(おれんじ)」を覚える。おまけに父がお腹を壊し惨事。トイレに行きたい、と思った時には時すでに遅しで、なんどか失敗。自ら
「ばあちゃんのオシメあったんでないか?」と言いだす。痩せ細った父には、あまりにゆるい3Lの紙おむつ着用。

夜が明けて様子をみるも回復せず。病院へ。点滴。

山岸凉子(さんずいではなくにすいと初めて認識)『日出処の天子 完全版』4巻5巻。絶対に実写では見たくない息を呑むドロドロの展開。6・7は四月下旬までオアズケ。

沢木耕太郎の対談集は、井上陽水高倉健群ようこを読んだ。相手によって全く違う雰囲気。そこが面白い。

『銃』了。中村文則の描く登場人物の孤独と「悪」は、自分にとても近しいものとして感じられる。異常であっても反社会的であっても解る(気がする)。たぶん、これぞ純文学。角度を変えてみれば人は皆異常だし、それぞれに「悪」を秘めているものだと思うから。

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私が帰って来た日の夜、父が転倒し目の上が切れて激しい出血。またK町へ。ホームセンターで水道管の凍結防止用資材を買い求め、テーブルや椅子など危険そうなものをヨウジョウ。帰り道、余市にてルビーCRAB丼(かにイクラ)を食べる。カニは甘いしイクラのこってりもほどほどで上品な美味しさ。空港で売ってる奴もそこそこ美味しいがカニの味と量、風味が違う。夫は550円のホッケ定食。立派で脂ののったホッケの開きは居酒屋なら一枚1000円はするシロモノ。激安スーパーマンボウに寄ったが私は降りず。恐ろしいまでの人の群れ。テレビラジオの震災一色との対比。人は自分の皮に閉じ込められている。それが業であり、福音とも思う。