善きこと

▼4/25〜4/29

このところ雨や風の日が多い。文明とは凄いもので、一般的には、それらの脅威に直に晒されることなく我々は暮らしている。好き好んで屋外での仕事をしている私も、人並みに雨に濡れることには、抵抗がある。けれど一旦心して濡れてしまえば、それはそれで存外気持ちの良いもの。ある種新鮮な目で自然を感じられる。雨って冷たいんだったな。体が心底冷えるんだな。知っているけど忘れていた感覚を思い出す。

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久しぶりで実家に顔を出した。父の耳は、いっそう遠くなったように思われる。

今朝入ったお風呂で父が粗相をした股引がバケツに浸してあるのを発見した。便秘薬を常用しているからお腹を壊したのだろう。それを見て胸がキリキリと傷んだ。石鹸をつけて何度も何度も揉み洗いしながら切ない思いにとらわれた。あとで姉にそのことを言うと、知らなかったようで、どうやら父がコッソリ夜中に自分で着替えたものらしい。

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雨に濡れる。風に吹かれる。さまざまな粗相をする。あるいは、そういう人々を見て、ひゅるりひゅるりら。ヤルセナサを覚える。それもまた、たぶん、きっと、もの悲しけれども善きこと。

memo『もちおもり』『ガサ子伝説』読了。『メロディ・フェア』読み中。『徹子拡大版』。例外なく変な人には惹きつけられる自分。夕飯：ホッケすり身汁・煮つけ　祝日につき麦酒・マッコリ。