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 日々のタワゴト                  

女各種



▼7/26〜29

父を病院へ連れてゆく。タクシーを使えばわざわざ何十キロも走ってゆくほどのことでもないわけだが、おそらく父に顔を見せる機会をできるだけ作ろう、私にも孝行の真似事をさせてやろうという、姉の配慮と思い、何もない限りは黙ってそれに乗ることにしている。

待合室で体重計に乗り、

「はは。十五キロも減ったぁ」聴けば56?。私より軽い。母の病気が分かってから、父はすっかり元気を失い、食欲も落ちたままだ。一周忌の話になり、一年は早いね、と言う。だが父は、深夜に姉とを交代して帰ったとたんに、母が逝ってしまったことを

「あの時、帰らなきゃ良かったんだよ」

と昨日のことのように心底悔やみ、またうるうるしている。

「そんなこと言ったって。。。六十年も年から年中一緒にいたんだから幸せな方だって」

「そういうもんじゃない。いくつだからもういい、とか何十年いたからいいとか、そんなもんじゃないんだ」

「・・・・・・。」何も言えない。

そこは女医さんがひとりでやっている病院で地域密着型の、のんびりした医院。私も、センセイのおっとりサバサバな感じの人柄が割と気に入っている。

「いよいよ悪いと思うんだけど・・・手のふるえは酷いし、」と父はセンセイに愁訴。

センセイは血液検査の画面を見せながら、今回の検査では肝臓に関してはガンマが半減しているし、腎臓も糖も、全てが善い方向に推移していますよ、と説明して下さる。お酒を飲むオトコの方は八十にもなれば皆さん震えるし、全然元気な方ですよ。・・・今日のシャツ素敵ですねぇ。と、気持ちを盛り立てようとして下さる。

病院を出て車に乗ったら「××へ行ってくれ。」という。父が仕入れに使っていた八百屋さん兼、魚屋さんだ。「きっと『生きてたのかい』って言われるわぁ」といいながら車を停める。案の定だった。懐かしい店員さんがいて、あれもこれもとサービスしてくれる。買ったのは紫蘇、青唐辛子で、おまけがバナナ二房、モモ七個、ミニトマトとうきび6本・・・全部で三百円とはどういう計算か。

帰宅して、すぐにトウキビを茹でる湯を沸かす。孫と父の世話でしばらくパチンコもできない姉に、「留守番してるから遊んでくれば?」と息抜きを勧める。ゆっくりと本を読むつもり。今朝、夫の出た後、Amazonからの郵送物を取り上げベリベリとダンボール紙をを破いた。今回は一冊だから、あの内側が波ナミのゴムっぽい感触の加工された物入り。でも本は裸で角がかすかに曲がっていた。いつも思う。間違った過剰包装だと。郵便受けに普通に入るサイズのモノをなんで無駄にでかくする?その経費削って、マーケットプレイスの手数料減らせよー。とか。余談でした。本をチラと覗いたらすぐにコスプレ濡れ場で、ハッと気がつくともう十頁くらい読んでいた。さすがはR-18文学賞作品。つかみは大OKだ。すぐに家を出なけりゃいけなかったのに。

とうもろこしの皮を剥く。ヒゲの部分を母が煎じて飲んでいた話になる。姉が出ていき、ゲームをする小学生の横でH本。あずましくなく少しムズムズする。でも読む。「なんの本?」と聴かれ「ムズカシイ大人の本」ま、ね。

そして読み進める。途中でトウキビも茹で上がり、片手で持ちつつ読む。DSでゲームの子も不思議な方法で旨い具合に食べている。


ふがいない僕は空を見た

ふがいない僕は空を見た

Hなだけじゃない。オムニバス形式のリンクした短編集だ。どの章も面白い。私は、有能な元予備校講師で少年大好き変態の田岡の章をもっと読みたい。続編タノム。彼がアノ団地の二人を鍛え合格させ塾を運営する様子を、是非とも読んでみたい。助産士のお母さんも良かったなぁ。

他に、能町みね子『お家賃ですけど』 も読了。『オカマだけどOL・・・』の元日記で知った方。これを読むと普通の20代女性として、すてきなお嬢さんだなぁ、趣味がいいなぁ、と好感を持つ。加寿子荘と勝手に呼ぶ、築四十年の昭和なアパートに住むところから、その住環境ゆえに持てる隣人との機微。なんだかもどれないけど戻ってみたい昭和。プライバシーが守られないと厭だしいきてゆけないけれど、なんかこういうズカズカはしないけど、他人の気配と自分の気配が、もややんと漂う空間というのは大事かも。ひとりでいたいけど完璧な孤独が物足りないからtwitterとか爆発してんだろな。


オカマだけどOLやってます。完全版 (文春文庫)

オカマだけどOLやってます。完全版 (文春文庫)

そしてオイラもひとりぼっちサ。と、三匹のややこしい侍。

車の点検でディラー行かねば。