▼11/6 金
駄々っ子じじいに付き合うのも疲れるものだ。
昨日はトイレに行くときに転倒したそうだ。以前から用を足す時は、危ないので看護士を呼ぶように言われていたのだが一向に言うことを聴かず自分でトイレに行く父。そしてとうとう昨日は転んだというわけだ。幸いにして、腕の内側を酷く擦り剥いた程度のことで終わったが下手すりゃ死なないとも限らない。
そして今日は、その件で「なんで呼ばないの!?」と問い詰めた。回答は「めんどくせ。」ああ、もう!
挙句の果ては
「オレは明日退院する」
「誰決めたのさ」
「俺だぁ」
「医者でもあるまいしぃ」
「医者の顔に書いてあったも」
ったくもう。。
「やっと一通りの検査が終わったとこでしょ。今が、やっとスタートなんだよ。明日、お姉ちゃんたちが、これからどのように治療してくか話聴くんでしょう。」
「話もなんもないんだって。帰るんだから」
「帰ってどうすんの」
「ばあちゃんが早く来いって言ってんだ」
「そんなこと言う訳ないっしょや。私だってばあちゃんと、しゃべったもの。わがまま爺さんで悪いけど、もう少し付き合ってやってや。って言ってたもん」
「んなことユったって 俺わかるんだ。肝臓だべ、胆嚢だべぇ。全部悪いんだから。あっち切ったりこっち切ったりしたって無駄だ。もういいんだ」
「やーー。どーしてそーゆーことばっかり言うかねぇ。おっかないのかい?」
「なぁんもおっかなくねぇ。どっちゅうことねぇ」
「したら黙って医者の言うとおりしてればいいんだって。それが患者の仕事なのぉ」
あーでもないこーでもない、と、ほざくわがままじいさんの戯言に振り回されつつ、最終的には、「まぁ寝てれってんなら、寝てるくらいなんぼでも寝てるけどよ・・・」という言葉が出た。最初っからショウガナイとは諦めつつも人をからかって困らせようとしてたのか?じいさんのrecreationと、腹を括って会話のボクシングを楽しむしかないか。