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                      タワゴトです。

読書記録



▼6/〜6/9


妻に捧げた1778話 (新潮新書)

妻に捧げた1778話 (新潮新書)

往年の少年SFシリーズ作家が、癌闘病中の妻に書いた一日一作の極掌編生活の話。創造したほどには感動的ではない。本人に読ませることが前提で書かれているので病状等にはほとんど触れていないことが原因か。


快楽と救済

快楽と救済

まったくもって社会派じゃない自分なのだがヤンソギルって興味ある。こないだインタビュー特番見て興味再燃。もとはNHKのETV。時期は高村薫が『レディ・ジョーカー』を書いて売れた後。障害者を子供に持つ親や部落出身者などのマイノリティが犯人一身。ヤン・ソギル在日韓国人として辛酸をなめた経緯を持つ。そういうところから企画された対談だが、梁氏が、はっきりと左派であるのに対し、高村は、あくまでも作品上必要な要素としての登場人物のプロフィールに過ぎないのだと、言い切る。『照柿』以降、高村薫を読んでいないが、なにか探して読んでみようと思った。


「三十歳までなんか生きるな」と思っていた

「三十歳までなんか生きるな」と思っていた

やっぱり保坂さんとは愛称が悪いのか。簡単に言い切らないことで思索を深めるというスタンスは、非常によくわかるのだが。イマイチそこを楽しめない。ドクサを排除することで深く潜っていけたらいいのだけれど、イマイチ同じところをぐるぐると回っている印象。私は本の中には私が求める真実などないのだ。と高校二年のときに諦めたのだが、いつか大きな疑問が氷解するってことを、保坂氏のように信じて待つのもありなのか。


転身

転身

マリモを商う主人公らの描く世界は、ほぼ想像通り。ただ純文学的過ぎる。もう少し通俗的要素を入れると、読者層が拡大され、川上弘美のように化けるかも。


本を読むわたし―My Book Report

本を読むわたし―My Book Report

小学生日記』のHanae(から華恵に改名)も、もう17歳。読書記録なのだが、小ざかしい作品論ではなく、孤立したり、塾通いしたり、ほのかな恋をしたりなどの成長過程の日常の中に、本も自然な形でポンとそこにある。そんな様子が好ましい。帰国子女特有の、この構えない開かれた人格って興味がある。自己主張を迫られ鍛えられ、帰国した日本では、慎ましさ控えめさが美徳とされ、そこでいい具合にヤスリがかかる感じで、こういう人々が生まれるのか。この人なんか好き。

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